有田駅

有田駅

有田駅は、佐賀県西松浦郡有田町にある、九州旅客鉄道（JR九州）と松浦鉄道の駅です。佐世保線と西九州線の2路線が乗り入れており、西九州線は当駅が起点となっています。両路線ともに、全ての旅客列車が停車します。

概要

歴史

有田駅の歴史は、1897年の九州鉄道長崎線の開業に始まります。その後、伊万里鉄道線が開業し、国有化を経て、長崎本線と伊万里線の駅となりました。1934年には長崎本線のルート変更により、佐世保線の一部となり、1945年には松浦線の起点となりました。国鉄分割民営化後、JR九州とJR貨物が継承しましたが、松浦線は松浦鉄道に移管され、現在の形になりました。2022年にはJR貨物の駅が廃止され、貨物列車は運行されなくなりました。

駅構造

地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームがあります。1・2番線をJR九州が、3番線を松浦鉄道が使用しています。改札口は共用で、JR九州と松浦鉄道の駅が別々に設けられています。JR駅は業務委託駅で、みどりの窓口があります。松浦鉄道の駅は有人駅です。JRの営業時間は7:30～15:00、松浦鉄道は9:00～18:00です。JRの普通列車と松浦鉄道の全列車はワンマン運転ですが、JRは営業時間内は駅で、営業時間外は車内での精算となります。松浦鉄道ではnimocaが利用できますが、駅構内には対応機器がなく、車内での精算となります。

のりば

1番のりば：JR九州佐世保線（佐世保方面）
2番のりば：JR九州佐世保線（肥前山口方面）
3番のりば：松浦鉄道西九州線（伊万里方面）

有田オフレールステーション

有田駅構内北側には、コンテナ集配基地である有田オフレールステーション（有田ORS）があります。かつては貨物列車の発着がありましたが、2022年にJR貨物の駅が廃止され、現在はトラック便による輸送となっています。12フィートコンテナのみを取り扱っています。

駅弁

有田陶器市に合わせて販売が開始された駅弁「有田焼カレー」が人気です。これは地元店「創ギャラリーおおた」が製造しており、テレビ番組でも紹介されるなど、全国的に有名です。その他にも様々な駅弁が販売されています。

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は、JR九州が838人、松浦鉄道が351人です。有田陶器市期間中は約11万人が利用し、臨時列車も増発されます。日常利用では、県境の駅であるため乗客の入れ替わりが多いです。特急列車は佐賀や博多方面への利用が多いですが、佐世保やハウステンボス方面への利用者もいます。

駅周辺

駅前には多くの商店が並んでいます。主な施設は以下の通りです。

有田町東出張所
KILN ARITA（複合観光施設）
有田町立有田中部小学校
佐賀県立有田工業高校
佐賀県立九州陶磁文化館
佐賀大学有田キャンパス
佐賀銀行有田支店など
有田町有田内山伝統的建造物群保存地区

バス路線

駅前からは有田町のコミュニティバスが運行しており、町内各方面へのアクセスが可能です。かつては西肥バスも乗り入れていましたが、2022年に運行終了しました。

コミュニティバス路線

平日運行路線：東西線、南北線
土日祝運行路線：東方線、西方線、南方線

隣の駅

JR九州佐世保線：上有田駅 - 有田駅 - 西有田信号場 - 三河内駅
松浦鉄道西九州線：有田駅 - 三代橋駅

有田駅は、有田焼の里への玄関口として、多くの人に利用されています。駅弁や周辺観光を楽しみながら、有田の魅力を満喫してください。

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