体力ゲームドンGAMBA!

体力ゲームドンGAMBA!

『体力ゲームドンGAMBA!』は、1980年にTBS系列局で放送された、視聴者参加型のゲーム番組です。放送期間は1980年7月6日から同年12月28日までで、全26回が制作・放送されました。当時のTBS系列局はもとより、一部フジテレビ系列とのクロスネット局であった福島テレビやテレビ山口を含む多くの局で視聴することができました。毎週日曜日の正午から午後1時までの1時間の放送枠で、お茶の間に届けられました。

概要

この番組の根幹をなすのは、一般視聴者が自らの体力を限界まで駆使して、様々なユニークなゲームに挑戦する点にありました。企画されたゲームは、身体能力だけでなく、チームワークや時には度胸が試される内容であり、その挑戦は時に「無謀」とも評されるほどエキサイティングなものでした。参加者たちの真剣ながらもユーモラスな姿が、番組の大きな魅力でした。また、番組のクライマックス、特に最終回のエンディングでは、当時の国民的なプロ野球選手である長嶋茂雄氏の現役引退セレモニーにおける有名なセリフを模した、印象的な演出が話題を呼びました。

出演者

番組の進行役である司会は、タレントの黒澤久雄氏と、当時TBSのアナウンサーであった山田二郎氏が務めました。

また、番組のゲームにおいて、ルール説明や模範演技、デモンストレーションを行う重要な役割を担ったのが「お手本マン」と呼ばれる存在です。この「お手本マン」には、多方面で活躍する個性的なメンバーが揃いました。

池田まさる
ウガンダ・トラ
ラビット関根（現在の関根勤氏）
サンダー杉山（プロレスラー）

彼ら「お手本マン」による、豪快さやコミカルさを交えた模範演技は、ゲーム本編とはまた異なる見どころとして視聴者に楽しまれました。

ルール

本番組には、5人1組で構成されるチームが合計4チーム参加しました。各回の放送では、週ごとに内容が変わるゲームが全部で6種類行われました。各ゲームが始まる前には、必ず「お手本マン」が登場し、ゲームの内容や攻略法を実演して見せました。

各ゲームの成績に応じて、チームには点数が与えられました。その得点配分は以下の通りです。

1位: 100点
2位: 50点
3位: 30点
4位: 10点

全6ゲームが終了した時点で、最も多くの合計点を獲得したチームがその週の優勝チームとなり、賞金として30万円を獲得することができました。

後期ルール（増補ルール）

番組の後期からは、ルールに一部変更が加えられ、連続挑戦システムが導入されました。それまで週ごとにチームが入れ替わっていましたが、後期ルールでは、その週の優勝チームに、最大でさらに4週間、合計5週連続で番組に挑戦する権利が与えられることになりました。ただし、この連続挑戦権は非常に厳しく、途中で一度でも優勝を逃した場合は、その時点で連続挑戦の権利は失われました。

そして、この難関を突破し、見事5週連続優勝を達成したチームには、それまでに獲得した賞金150万円（30万円×5週分）に加え、さらに「チャンピオン賞」として特別に50万円が加算され、賞金総額は200万円にも達するという、非常に高額な目標が設定されました。これにより、番組には連続優勝を目指すチームのドラマが加わり、視聴者の応援にも熱が入る仕掛けとなりました。

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