何もかも変わるとしても

アルバム『何もかも変わるとしても』

斉藤由貴の通算12枚目となるスタジオ・アルバム『何もかも変わるとしても』は、彼女の歌手デビュー25周年を記念する作品です。2010年12月20日に公式サイトで予約限定で先行発売され、2011年2月14日には一般販売が開始されました。このアルバムは、制作を東宝芸能とヴァーゴミュージックが手がけ、レーベルはfemme fataleです。規格品番はFEFA-1となっています。

このアルバムは、斉藤由貴の前スタジオ・アルバム『moi』（1994年12月発売）以来、16年ぶりの新作となります。リリースに際して、アルバムには新曲が中心に収録され、以前のシングルやカバー以外の楽曲が追加されました。特に注目されるのは、1曲目に位置付けられた「予感」が1986年に発表されたアルバム『チャイム』からのセルフカバーであり、アルバムの最後に収録されている「Que Sera,Sera（whatever will be will be）」が外国曲のカバーである点です。

リリース当初の予約販売では、特典として斉藤のメッセージが寄せられた卓上ミニ・カレンダーが付くサービスもあり、ファンの期待を集めました。また、25周年を祝うコンサート「斉藤由貴 25th Anniversary コンサート」も開催され、特別ゲストとして複数の作家が出演しました。

収録曲は多彩で、斉藤自身の家族が参加した楽曲や、実際のコンサートで初披露された新曲も含まれています。特に「おうちでかくれんぼ」では谷山浩子が台詞を考案するなど、独自なアプローチが見られます。他に、先行披露された曲として「Dearest」「樹」「折り合いはつかない」があり、これらはファンにとって新しい楽曲を生で体験する機会となりました。

リリースから約16年の間、斉藤由貴は様々な楽曲をリリースしており、特に自身のCD-BOXセットやリアレンジ・ベストアルバムのリリースがありました。また、このアルバムは2023年2月21日にビクターエンタテインメントからSHM-CD仕様で再リリースされるなど、その人気は今も根強いものがあります。

アルバムの中には、個性豊かな作家陣が参加しており、斉藤由貴にとって重要な関係にある谷山浩子や武部聡志、亀井登志夫らが楽曲提供しています。また、新たに辛島美登里や遊佐未森からも楽曲が提供され、彼女の音楽の幅を広げる要素となっています。

最後に、アルバムには意外な隠しトラックも含まれており、再度聴き返す楽しみを与えています。彼女の多彩な音楽に対するアプローチや、これまでのキャリアを華やかに彩るアルバムと言えるでしょう。

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