余湖浩一

余湖浩一（よご こういち）

プロフィール

余湖浩一氏は、新潟県出身で、現在は千葉県に在住の城郭研究者です。日本の城郭、特に世間一般にはあまり知られていない無名の城郭に深い関心を持ち、それらの調査・研究に情熱を注いでいます。

研究活動

余湖氏のライフワークは、千葉県や茨城県を中心に、それぞれ千ヶ所以上もの無名城郭を実際に訪問し、その詳細な記録を後世に残すことです。これらの城郭は、歴史の中で忘れ去られつつあるものも少なくありませんが、余湖氏はその一つ一つを丁寧に調査し、記録することで、その歴史的価値を再認識させようとしています。

特筆すべきは、余湖氏が描く「余湖図」と呼ばれる独自の鳥瞰図です。これは、城郭の全体像を上空から見下ろしたように描いたもので、その数は2000城以上にも及びます。これらの図は、単なる記録としての役割だけでなく、城郭の構造や配置を視覚的に理解する上で非常に重要な資料となっています。

また、余湖氏は「常総戦隊ヤブレンジャー」の一員としても活動しており、地域文化の普及にも貢献しています。

2009年11月1日には、茨城大学人文社会科学部が主催した第5回地域史シンポジウムのパネルディスカッションに参加するなど、研究者としての活動も積極的に行っています。

著書

余湖氏は、多数の書籍を執筆・共著しています。以下はその一部です。

『廃城をゆく』（かみゆ歴史編集部と共著、イカロス出版、2010年）
『日本史ビジュアル1000城』（三浦正幸、かみゆ歴史編集部と共著、世界文化社、2010年）
『廃城をゆく2』（かみゆ歴史編集部と共著、イカロス出版、2011年）
『あやしい天守閣』（かみゆ歴史編集部と共著、イカロス出版、2011年）
『廃城をゆく3』（かみゆ歴史編集部と共著、イカロス出版、2012年）
『図説 茨城の城郭』（茨城城郭研究会と共著、国書刊行会、2017年）
『続 図説 茨城の城郭』（茨城城郭研究会と共著、国書刊行会、2017年）

これらの著書は、余湖氏の長年にわたる研究成果をまとめたものであり、城郭研究における貴重な資料となっています。

外部リンク

余湖 ホームページ
* 余湖 (@hiromero) - X（旧Twitter）

余湖浩一氏は、無名の城郭という、ともすれば忘れ去られてしまうかもしれない歴史的遺産に光を当て、その価値を後世に伝えるために尽力している、現代の重要な城郭研究者の一人であると言えるでしょう。

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