佛所護念会教団

佛所護念会教団について

佛所護念会教団（ぶっしょごねんかいきょうだん）は、日蓮宗の一派である法華系の新興宗教で、関口嘉一と妻の関口トミノによって設立されました。教団は1945年に創設され、現時点での会員数は955,080人に達しています。

教団の沿革

関口嘉一は1897年に新潟県の水原町で生まれ、幼少期から様々な経験を積む中で宗教に対する思いを強めていきました。14歳で上京し、奉公をしながら生活を支え、その後、北海道にも渡りますが病気にかかり新潟に戻ります。そして1924年には再び上京し、自転車店を経営する傍ら、酒能トミノと結婚します。家庭において困難を味わったことから、より深い宗教的探索を始めることになりました。

トミノは1933年に霊友会に入信し、嘉一もこれに従いますが、教団内での不正行為が発覚したことから霊友会を離れます。その後、1950年にトミノと共に佛所護念会教団を設立しました。教団は東京の白金台に所在地を構え、敷地は現在駐車場として利用されています。

教団は、日蓮聖人による自筆の曼荼羅を保持し、これにより伝統的な教義を強く意識した活動を行っています。また、毎年身延山久遠寺への団体参拝を行うほか、明治神宮や伊勢神宮への参拝も行っています。特に建国記念の日には奉祝活動を実施し、靖国神社を訪れることも忘れません。

政治活動への関与

佛所護念会教団は、その教義に基づき政治活動にも強く関与しています。過去には、参議院全国区・比例区選挙の際、多くの候補者を支援してきました。支援した政治家には大竹平八郎や佐藤三蔵、村上孝太郎、鳩山威一郎、藤井裕久などが名を連ねています。特に、石原慎太郎との関係が注目されており、新聞での対談記事が多数存在します。

また、教団は日本会議とも関係があるとされ、皇室を敬愛する活動や英霊を慰霊する取り組みについて、教団の理念と合致する活動には会員への協力を呼びかけている点が報じられています。批判的な視点からは、上杉聡が「宗教右派」としての側面を指摘し、日本会議のイベントにおける教団の動員について述べています。

まとめ

佛所護念会教団は日蓮系教団の中でも大きな影響力を持つ組織で、宗教的活動に留まらず、政治的な関与も強めています。信者の数と影響力が増す中で、教団の活動や社会に対する姿勢に関する議論は今後も続くと考えられます。

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