作並郵便局

作並郵便局の歴史と役割

基本情報

作並郵便局（さくなみゆうびんきょく）は、宮城県仙台市青葉区作並字相ノ沢に位置していた郵便局です。郵便局の運営は民営化前は無集配特定郵便局として分類されていました。具体的な住所は〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並字相ノ沢32-11になります。

沿革の概要

作並郵便局は1874年に初代局長である奥山栄三郎の住居内に設立されました。この地域は江戸時代から宿場町として栄え、明治時代に入り関山トンネルの開通により、仙台と山形をつなぐ重要な交通路として発展しました。このような歴史的背景の下、郵便局は何度かその位置を移動しながら運営されてきました。

初期の局舎は作並宿が存在した壇ノ原に設けられていましたが、局長が替わる度に局舎も変動しました。次いで2代目局舎は戸崎に設置されましたが、その後また壇ノ原に戻り、4代目局舎は作並温泉が近い元木に移されました。最終的には1964年に現在地の相ノ沢에構えられた局舎が2023年末まで利用されました。

歴史的な主要出来事

• - 1874年12月16日: 作並郵便取扱所として開局。
• - 1875年1月1日: 五等郵便局に昇格。
• - 1886年3月25日: 2代目局長に早坂長左衛門が就任し、局舎を移転。
• - 1895年10月26日: 3代目局長の岩松秀蔵が就任。再度局舎を移転。
• - 1896年7月1日: 為替・貯金取扱を開始し、業務が拡大。
• - 1914年6月5日: 新しい局舎に移転し、4代目局長の岩松喜蔵が就任。
• - 1929年11月19日: 5代目局長に岩松誠が就任、局舎を再度移転。
• - 1938年6月1日: 電話規則による電話業務を開始。
• - 1964年12月14日: 新局舎を建設し、移転。
• - 2007年: 集配業務を愛子郵便局に移管し、郵便番号が変更された。
• - 2012年: 日本郵便株式会社が発足。
• - 2023年6月30日: 廃止され、その業務は熊ヶ根郵便局に引き継がれました。
• - 2024年1月24日: JR仙山線作並駅内に作並簡易郵便局が開局し、実質的に業務が引き継がれる形となりました。

取扱業務

作並郵便局では次のような業務を行っていました:

• - 郵便物の取り扱い
• - 印紙の販売
• - ゆうパックの配送
• - 内容証明の提供
• - 貯金、為替、振替、振込
• - 国債の取り扱い
• - 生命保険およびバイクの自賠責保険
• - ゆうちょ銀行ATMでの通常払い込み（振替）への対応

アクセス

作並郵便局へは、JR仙山線の作並駅から徒歩約4分でアクセス可能です。また、仙台市営バスの作並駅前停留所からも近く、国道48号に沿って位置しています。駐車場は2台分完備されています。

周辺環境

周辺には自然豊かな広瀬川が流れており、観光やレクリエーションに訪れる人々にとっても親しまれる場所です。このように、作並郵便局は地域社会に長年貢献してきた歴史ある施設であり、今後もその精神は新たに開局された簡易郵便局で受け継がれていくことでしょう。

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