保大 (阮朝)

保大（ほだい、バオダイ）

保大（ほだい、ベトナム語: Bảo Ðại）は、ベトナム阮朝最後の皇帝であった保大帝が使用した元号です。1926年から1945年までの期間に使用され、この時代のベトナムの歴史を語る上で重要な要素となっています。

元号の概要

保大は、保大帝が即位した1926年に始まり、1945年のベトナム八月革命によって阮朝が滅亡するまで使用されました。この元号は、保大帝の治世を象徴するものであり、ベトナムの近代史における重要な時代区分となっています。

西暦との対照

保大の元年は1926年であり、この年は日本の元号である昭和の元年とも一致します。そのため、保大N年は昭和N年と西暦において同じ年を指します。ただし、保大は1945年で終了しますが、昭和はそれ以降も続きます。

他の紀年法との一致

前述のように、保大の紀年法は日本の昭和と開始年が一致しており、保大の年数と昭和の年数はそのまま対応します。このため、歴史的な出来事を年号で参照する際に、混乱を避けることができます。

元号の出典

保大の元号は、中国の古典である『春秋左氏伝』（『左伝』）の一節に由来します。この一節は、「綏萬邦、屢豐年…保大、定功、安民、和眾…」（万邦を安んじ、豊年を重ね…保大、功を定め、民を安んじ、衆を和す…）とあり、国家の平和と繁栄を願う意味が込められています。保大帝は、この言葉を元号として採用し、自身の治世が平和で繁栄することを願ったと考えられます。

関連項目

• - 元号一覧 (ベトナム)：ベトナムの歴史で使用された他の元号について知ることができます。
• - 保大（別政権の「保大」）：他の政権で使用された「保大」という元号についても言及しています。

まとめ

保大は、ベトナム阮朝最後の皇帝である保大帝の治世に使用された元号であり、1926年から1945年までの期間を指します。この元号は、日本の昭和と開始年が一致しており、歴史的な出来事を参照する際に便利な指標となります。保大の由来は、古典にあり、国家の平和と繁栄への願いが込められています。保大の歴史的背景を理解することは、ベトナムの近代史を深く理解する上で不可欠です。

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