保険局

厚生労働省保険局について

厚生労働省保険局は、日本の公的医療保険制度を所管する、厚生労働省の内部部局の一つです。2001年1月6日の中央省庁再編により、旧厚生省の保険局が組織変更され、現在の形となりました。国民の健康と生活を支える上で不可欠な役割を担っています。

主な役割

保険局は、以下の業務を主に担当しています。

医療保険制度の企画立案:
健康保険や国民健康保険などの公的医療保険制度の基本的な枠組みを設計します。制度の持続可能性を確保しつつ、国民が適切な医療を受けられるよう、常に制度の見直しや改善を行っています。
後期高齢者医療制度の企画立案:
高齢者の医療費を支える後期高齢者医療制度の企画立案を行います。高齢化が進む日本において、高齢者の医療保障を適切に行うための重要な役割を担っています。
全国健康保険協会の監督:
健康保険法に基づき設立された全国健康保険協会（協会けんぽ）を所管し、その運営を監督しています。協会けんぽは、中小企業の従業員とその家族を対象とした医療保険を運営しており、保険局はその健全な運営を支えています。
医療保険制度の調整:
医療保険制度全体の調整を行います。国民皆保険制度を維持し、医療保険制度間の公平性を保つための重要な役割を担っています。
保健医療の普及及び向上に関する事業:
国民の健康増進や疾病予防のための事業を推進します。
健康保険事業等と老人福祉及び介護保険に関する事業との連携:
医療保険事業と高齢者福祉、介護保険制度との連携を推進し、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる社会づくりに貢献しています。

組織

保険局は、以下の部署で構成されています。

総務課:
保険局全体の運営や調整を行います。
保険課:
医療保険制度の企画立案や調整を行います。
全国健康保険協会管理室:
全国健康保険協会の運営を監督します。
国民健康保険課:
国民健康保険に関する業務を行います。
高齢者医療課:
後期高齢者医療制度に関する業務を行います。
医療介護連携政策課:
医療と介護の連携を推進します。
保険データ企画室:
医療保険に関するデータの分析や活用を行います。
医療課:
医療に関する制度や政策を所管します。
歯科医療管理官:
歯科医療に関する事項を所管します。
保険医療企画調査室:
保険医療に関する企画や調査を行います。
医療技術評価推進室:
医療技術の評価を行います。
医療指導監査室:
医療機関に対する指導や監査を行います。
薬剤管理官:
薬剤に関する事項を所管します。
調査課:
医療保険に関する調査や分析を行います。
数理企画官:
数理的な分析や企画を行います。

その他

保険局は、国民の健康と福祉を支える上で重要な役割を担っています。社会情勢の変化に対応し、常に制度の見直しや改善を行いながら、より良い医療提供体制の構築を目指しています。

参考資料

厚生労働省組織令

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