俣野公園野球場

俣野公園・横浜薬大スタジアムについて

俣野公園・横浜薬大スタジアムは、神奈川県横浜市戸塚区にある野球施設で、横浜ドリームランドの跡地に建設されました。この野球場は、横浜市が所有しており、運営は財団法人横浜市緑の協会が担当しています。また、2009年から2029年までは横浜薬科大学が命名権を所有しており、公式な名称は俣野公園・横浜薬大スタジアムとして親しまれています。現在、主にアマチュアの野球イベントに利用されています。

歴史

俣野公園野球場の開場は、2008年4月に行われた記念式典で祝われました。この時には、横浜商業高等学校と慶應義塾高等学校の対戦も行われ、正式な使用がスタートしました。初の公式戦は同年7月に神奈川県立松陽高等学校と関東学院六浦高等学校で行われました。

そして2009年8月1日から、ネーミングライツの導入により、俣野公園野球場から「俣野公園・横浜薬大スタジアム」へと名称が変更されました。この変更とともに、略称として（薬）も用いられるようになりました。その後も、2020年からは神奈川フューチャードリームスがこのスタジアムでベースボール・チャレンジ・リーグの公式戦を行っています。

施設命名権の導入

横浜市は、他のスポーツ施設同様に、様々な施設で命名権の導入を進めています。2008年10月には「ネーミングライツ導入に関するガイドライン」を制定し、新たな提案募集型の枠組みを設けました。この制度により、企業や団体からの提案を受け付けることになり、俣野公園野球場に対しても横浜薬科大学が命名権を取得する提案を行いました。

市による審査及び市民からの意見募集中、大きな支持を受けた結果、俣野公園・横浜薬大スタジアムという名称が採用され、契約期間は10年間であることが決まりました。2019年にはさらなる10年契約の更新も行われていますが、公式の施設名称は引き続き「俣野公園野球場」とされています。

施設概要

この野球場のフィールドは、両翼が99メートル、中堅が122メートルで、内野はクレイ、外野は天然芝で整えられています。スコアボードは磁気反転式で黄緑色が特徴です。収容人数は5,000人で、内野には3,000人、外野には2,000人の観客を収容可能です。また、照明設備は6基設置されていますが、近隣の住民への配慮から若干暗めに設定されており、ナイターでの公式戦は行われていません。

交通アクセス

スタジアムの近くには駅がないため、バスによるアクセスが必要です。主に神奈川中央交通のバスが運行しており、最寄のバス停は「俣野公園・横浜薬大前」です。戸塚駅からは西口の戸塚バスセンター2番乗り場から「ドリームハイツ」または「俣野公園・横浜薬大前」行のバスを利用することができます。他にも、大船駅、西口5番乗り場からの便もあり、立場駅や湘南台駅、藤沢駅からも路線バスが運行されています。

このように、俣野公園・横浜薬大スタジアムは地域のスポーツ環境を充実させ、アマチュア野球の発展に寄与しています。

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