修羅 (バンプレストオリジナル)

修羅（しゅら）

修羅は、『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場する架空の種族で、異世界「修羅界」に住む強力な戦士たちです。この世界は、強者が弱者を支配する弱肉強食の社会で、その頂点に立つ存在が修羅王と呼ばれています。長い間、修羅界の住民は互いに争い続けた結果、この世界は疲弊し、崩壊の危機が訪れました。そのため、彼らは別の次元で争いが絶えない地球へと侵攻してきました。

修羅の戦士たちは拳法を駆使し、徒手空拳で戦う特異な存在で、修羅界の拳法には7つの流派があります。劇中では、フォルカとフェルナンドが使う「機神拳」、アリオンが独自に開発した「魔朧拳」、そしてアルカイドが使用する「覇皇拳」などが見られます。下級修羅たちは、実力がない限り名前を名乗ることも仮面を外すことも許されない厳しい社会に生きています。

修羅の歴史は2000年に及び、戦闘に特化している一方で、烈級修羅神の製造や転空魔城の解析といった技術力も持っています。また、細菌や消毒などの基本的な概念についても何らかの知識を持っているようです。地球の生態系とはいくつかの違いがあり、例えば、フォルカはマグロやサメを知りませんし、ウマも存在しませんが、「ビョウ」と呼ばれるネコの存在は確認されています。

羅国と波国

『OG』のストーリーにおいて、修羅界は数つの国家が競争する構造になっています。劇中に登場する修羅たちは、「羅国」という国に所属しており、羅国の王は新しい強者が古い王を打倒することで地位を引き継いでいます。『C3』では、修羅たちは修羅王の力によって地球に現れたとされていますが、『OG外伝』では修羅界の危機の中で、羅国の民が修羅王アルカイドの招きに応じて地球へと渡ったという設定になっています。

一方、『無限のフロンティアEXCEED』には「波国」という国が登場しますが、詳細や修羅界との関連については不明のままです。この国には修羅神は存在せず、人間大の機動兵器「羅刹機」が存在しています。

有名なキャラクター

フォルカ・アルバーク

声優の松本保典が声を担当し、『COMPACT3』の主人公です。修羅の掟に疑問を抱きながらも戦士としての道を歩んでおり、特異な機神拳を使いこなします。将軍候補として知られる彼は、一度は修羅王アルカイドを打ち倒し、戦後には生き残った修羅たちを指導する立場に立ちます。

フェルナンド・アルドゥク

高木渉が声を演じる、フォルカの義弟です。かつては親友でしたが、フォルカとの戦いに敗れた後、彼を憎むようになりました。修羅神ビレフォールを操り、フォルカを救うために命を落とすことになります。

アリオン・ルカダ

渋谷茂が声を担当する下級修羅のリーダーです。自由を求める心情から、将軍の地位を辞退し「自由戦士」と名乗ります。彼もまたフォルカたちと共に戦う重要なキャラクターです。

技術と兵器

修羅の集団が用いる兵器、「修羅神」もまた独特の存在です。これらは繰者と呼ばれる操縦者によって操作され、彼らの覇気を吸収することで稼動します。修羅神は、烈級、轟級、超級、天級の4つのランクに分類され、特に轟級以上のものは自律行動が可能とされています。

轟級修羅神の例

轟級修羅神の中でも特に有名な「ヤルダバオト」は、フォルカが操る機体で、近接格闘戦が得意です。必殺技には「機神拳」や「轟覇機神拳」などがあります。

修羅たちは、現実世界における倫理観とは異なる掟と価値観を持ち、彼らの戦いはただの力比べに留まらず、自己の存在意義を見つめ直す旅となっています。彼らの物語は、戦いや友情、裏切り、そして成長が交錯する壮大なものです。

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