俺たちの時代 (テレビドラマ)

『俺たちの時代』の概要

『俺たちの時代』は、1989年10月6日から12月22日までTBS系列で放送されたテレビドラマで、全12回で構成されています。このドラマは東京・銀座を舞台に、広告代理店業界での人間ドラマを描いています。物語の中心には、柴田竜夫という27歳の青年がいます。彼は友人と共に小さな広告会社を経営していましたが、大手広告代理店「大宣」に契約金を踏み倒されたことで、会社は倒産の危機に瀕します。

ある日、竜夫は大宣の宣伝課長である織原冴子と出会います。冴子は優秀で頭脳明晰な女性ですが、竜夫は彼女から的確なアドバイスを受けても反発します。彼は「俺はあんたの助手じゃない」と言い放ち、「大きなものや強いものが嫌いだ。大宣を倒したい」と思い、ライバル会社「第七広告」への入社を決意します。これにより、七広と大宣の熱い競争が始まります。

登場人物

• - 柴田竜夫（田原俊彦）：不屈の精神を持つ27歳の若手広告マン。冴子との出会いで、恋愛と仕事の葛藤を抱えることになります。
• - 織原冴子（秋吉久美子）：大宣の32歳のキャリアウーマン。頭脳明晰で美しいが、私生活では貰い子がおり、複雑な状況にあります。
• - 小林ユカ（井森美幸）：第七広告のアルバイト。父は大スポンサーで、竜夫との恋を暴露してしまいます。
• - 吉田茂一（村田雄浩）：第七広告の同僚で、純情で地道な仕事をするタイプ。
• - 冷泉典夫（清水圭）：第七広告の仕事で病欠がちの変わり者。
• - 広岡純一（梨本謙次郎）：熱血タイプで、大学時代はラグビー部に所属していた。
• - 宮本省三（小林稔侍）：第一営業部長で、竜夫の上司にして冴子のライバル。

大宣の社員には、真田忠幸（柳沢慎吾）や岡田健次郎（阿部寛）といったキャラクターも登場し、彼らの個性が物語に緊張感をもたらします。また、背景には竜夫の交際相手樋口恭子（中村あずさ）との関係や、冴子の貰い子の高之（湯澤真伍）などもあり、恋愛や人間関係の葛藤が続きます。

制作スタッフと音楽

この作品はプロデューサー武敬子と演出家生野慈朗によって制作され、脚本は竹山洋が全話を担当しました。音楽は三四朗が手がけており、主題歌には黒沢光義の「Try Again」が使用されています。

放送と反響

放送中、『俺たちの時代』は多くの視聴者に支持され、広告業界のリアルな描写や登場人物たちの熱い葛藤が話題となりました。友情や恋愛、競争といったテーマが交錯し、単なる職業ドラマとしてだけでなく、深い人間ドラマとしても評価されています。この熱い奮闘の物語は、今もなお多くの人に愛され続けています。

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