僕等がいた

概要

『僕等がいた』（ぼくらがいた）は、小畑友紀が手掛けた漫画作品で、2002年から『ベツコミ』（小学館）に連載されていました。この作品は大ヒットし、累計発行部数は1200万部を超えました。2005年には第50回小学館漫画賞少女向け部門を受賞し、2006年にはアニメ化、2012年には実写映画も公開されました。全16巻からなる単行本は、小学館フラワーコミックスより刊行されています。

あらすじ

物語は北海道の釧路市を舞台に、高校に入学した15歳の少女、高橋七美が主人公です。彼女の新たな高校生活は希望に満ちており、友人もでき始め、順調にスタートします。しかし、七美の生活に少しずつ影響を与える存在が現れます。それが、クラスの人気者、矢野元晴です。彼には「女子の3分の2が必ず恋に落ちる」という伝説があり、彼を巡る恋愛模様が物語の中心となります。

初めは矢野の意地悪な態度に反発し、嫌悪感を抱いていた七美。しかし、彼とのクラスメイトとしての時間を通して、彼の真の魅力を知り、徐々に心を惹かれ始めます。しかし矢野は、過去に恋人を亡くしており、その影響で心を閉ざしていました。七美は彼の過去を知るうちに、さらに強く彼に惹かれていきます。

七美の気持ちは次第に大きくなり、彼に告白することに成功します。矢野もまた、明るく自分に真っ直ぐな七美に心を開くようになり、二人は恋愛関係に発展します。しかし、この幸せな日々は長続きせず、高校2年生の冬に矢野が家庭の事情で東京に転校しなければならなくなります。二人は一年後の再会を約束し、遠距離恋愛を開始しました。

ところが、矢野はある日から突然姿を消し、連絡が取れなくなります。時が流れ、高校生だった七美は東京で社会人としての生活を送りながらも、矢野への未練を抱えていました。彼に対する想いを捨てきれず、待っているうちに、運命の再会が訪れます。しかし、再会した矢野は、彼女が知っていた彼とはまるで違う人物に変わってしまっていた。

登場人物

- 高橋七美（たかはしななみ）: 本作の主人公で、明るく無邪気な15歳の少女。彼女は矢野と出会い、恋をする。一時は交際を経て、離れ離れになった矢野を待ち続け、最終的には彼と再び結びつく。

- 矢野元晴（やのもとはる）: 七美のクラスメイトであり、彼女と恋人関係になる。神秘的な過去を抱え、心の葛藤を抱えながら成長していく。

- 竹内匡史（たけうちまさふみ）: 矢野の幼馴染で、大親友。七美のことを密かに想いつつも、彼女と矢野の関係を見守る。

- 山本有里（やまもとゆり）: 七美のクラスメイトであり、矢野の元恋人の妹。彼女もまた、複雑な過去を持ち、物語に深く関わります。

このように、『僕等がいた』は恋愛、友情、成長をテーマにした青春グラフィティであり、登場人物たちの心情や成長を丁寧に描いています。マンガ、アニメ、映画と様々な形で楽しむことができ、多くの人々に共感を与えています。

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