元倉眞琴

元倉眞琴 (もとくら まこと)

元倉眞琴は1946年4月5日に千葉県で誕生し、2017年11月16日にこの世を去った日本の著名な建築家です。彼は東京芸術大学の名誉教授であり、以前は東北芸術工科大学の教授としても活躍していました。彼の建築活動は多岐にわたり、優れた作品を多数手掛け、教育者としても高く評価されています。

教育者としての足跡

元倉は、教育者として活動していた時間にも多くの才能を持つ学生を育て上げ、せんだいデザインリーグのファイナリストや各種コンペティションの入賞者を数多く輩出しました。彼の教え子たちは、各分野での活躍を続けており、その影響力は今もなお続いています。また、彼の兄である元倉澄夫も建築業界で名を馳せており、業界内での影響がいかに大きかったかを物語っています。

略歴

• - 1946年: 千葉県にて誕生
• - 1969年: 東京芸術大学美術学部建築科を卒業
• - 1971年: 東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程を修了
• - 1971-1976年: 槇総合計画事務所に勤務
• - 1980年: スタジオ建築計画を設立
• - 1998-2008年: 東北芸術工科大学教授
• - 2008年: 東京芸術大学教授に就任
• - 2013年: 東京芸術大学名誉教授に就任
• - 2017年: 病気により逝去。

主な作品

元倉の作品には以下のようなものがあります。

• - 1980年: 朝倉山荘（長野県茅野市）
• - 1985年: ヒルサイドテラス・アネックス（東京都）
• - 1993年: 星龍庵（東京都）
• - 1993年: 熊本県営竜蛇平団地（熊本県熊本市）
• - 1996年: 福岡大学A棟（福岡県）
• - 2000年: 朝日町エコミュージアムセンター（山形県）
• - 2005年: 東雲キャナルコートCODAN6街区（東京都）
• - 2013年: サイエンスヒルズこまつ（石川県小松市）

受賞歴

元倉は数多くの賞を受賞しており、その中には以下のものが含まれています。

• - 1985年: ヒルサイドテラス・アネックスでSD Review SD賞
• - 1993年: 星龍庵で東京建築士会住宅建築賞 金賞
• - 1995年: 熊本県営竜蛇平団地で日本建築学会賞
• - 2001年: 那須の設計事務所でマロニエ建築奨励賞
• - 2002年: 朝日町エコミュージアムコアセンターで日本建築学会東北建築賞作品賞
• - 2005年: 東雲キャナルコートCODAN6街区でグッドデザイン金賞及びBCS賞特別賞

著作物

彼はまた著書を出版しており、代表的なものには以下が含まれます。

• - 『アーバン・ファサード 都市は巨大な着せかえ人形だ』 (1992)
• - 『集まって住む | くうねるところにすむところ』 (2005)

共同著書にも貢献しており、特に『ハウジング・コンプレックス 集住の多様な展開』では井出健と共編著しました。

元倉眞琴は、そのユニークな視点とデザイン手法で日本の建築界に多大な貢献をしてきました。彼の作品や思想は、今後も多くの後進に影響を与え続けることでしょう。

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