元号を改める政令 (昭和六十四年政令第一号)

元号を改める政令（げんごうをあらためるせいれい）は、日本の元号法第一項に基づき制定された政令であり、昭和64年政令第1号として公布されました。

概要

1989年（昭和64年）1月7日、昭和天皇の崩御に伴い、皇太子明仁親王（後の明仁天皇）が即位されました。これを受け、元号をそれまでの「昭和」から「平成」へと改めるために制定されたのが本政令です。政令は、天皇明仁の即位当日に公布され、翌8日より施行されました。

新元号「平成」については、政令公布後、当時の小渕恵三内閣官房長官が記者会見を開き、国民に向けて発表しました。この発表は、新しい時代の幕開けを告げる重要な瞬間として、広く報道されました。

この政令の特筆すべき点は、日本の元号の歴史において初めて、明確な法令に基づいて改元が行われたという点です。これまでの改元は、慣例やその他の要因に基づいて行われることが多かったのですが、本政令によって、法的な根拠が与えられました。また、昭和64年という短い期間において制定された最初で最後の政令となりました。

また、本政令は「元号を定める政令」ではなく、「元号を改める政令」であるという点も重要です。このため、2019年（令和元年）5月1日に令和への改元が行われた後も、平成への改元を定めた本政令は、現在も改廃されることなく効力を持っています。

本政令は、日本の元号制度における重要な転換点を示すものであり、法令に基づいて改元が行われるという新たな法的先例を作りました。

ポイント

昭和天皇崩御と明仁天皇即位に伴う改元
日本初の法令に基づく改元
小渕官房長官による新元号発表
令和への改元後も存続する法令

外部リンク

* 元号を改める政令 (昭和六十四年政令第一号)

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