元興寺文化財研究所

公益財団法人元興寺文化財研究所は、奈良市に拠点を置く、文化人類学に関する研究と文化財の保存修復事業を行う公益財団法人です。元文部科学省が所管していました。

概要

• - 所在地: 奈良市南肘塚町146-1
• - 設立: 1967年2月15日
• - 理事長: 辻村泰善（元興寺住職）
• - 所長: 田邉征夫（2020年7月21日就任）

沿革

研究所の起源は、1948年から1961年にかけて行われた元興寺境内の発掘調査にあります。この発掘で出土した約10万点もの庶民信仰資料の研究と保存を目的として、1961年に中世庶民信仰資料調査室が設置されました。その後、1967年に財団法人元興寺仏教民俗資料研究所として文化財保護委員会（現在の文化庁）の認可を受けました。

1978年には、財団法人元興寺文化財研究所に名称を改め、研究対象を拡大。2013年には、公益財団法人へと移行しました。

主な事業

元興寺文化財研究所は、元興寺の埋蔵文化財だけでなく、全国各地の文化財に関する研究と保存事業を実施しています。過去には、稲荷山古墳出土鉄剣の保存修復措置（1978年～1980年）や、岡田山古墳一号墳出土品の円頭大刀への保存修復処置（1983年）など、重要な文化財の保護に貢献してきました。これらの事業を通じて、貴重な文化遺産を後世に伝える役割を担っています。

文化財の保護・研究を通して、学術研究の発展と文化の向上に寄与しています。

外部リンク

• - 公益財団法人元興寺文化財研究所

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