先野久美子

先野 久美子（さきの くみこ）

先野久美子（現姓：大山）は、1975年9月23日生まれの日本の元女子バレーボール選手です。彼女は山口県豊浦郡豊北町（現在の下関市）で生まれ、小学校4年生からバレーボールを始めました。彼女のバレーボール人生は、小学、中学、高校を通じて非常に順調に進展していきました。

来歴

先野は中学時代、さわやか杯（現・JOCカップ）に2年連続して選出され、その後、三田尻女子高校（現・誠英高校）で春高バレーやインターハイに出場し、頭角を現しました。1994年にダイエーに入社し、その際には内定選手として日本リーグにも参加しましたが、入社後の試合中に膝を負傷してしまいます。この怪我からの回復には長い時間がかかりましたが、彼女は心の強さを持ち続け、競技を続けました。

先野は2000年の第6回Vリーグでスパイク賞を受賞し、続く2002年の第8回Vリーグでは久光にとっての初のリーグ優勝に貢献し、最高殊勲選手賞を獲得しました。彼女は2007年にもプレミアリーグでの優勝に寄与し、再び最高殊勲選手賞を受賞しています。2008年4月にはVリーグにおける出場試合数が250試合に達し、特別表彰を受けました。

また、1997年には全日本代表に初選出され、2000年と2007年にも選ばれています。特に2007年のワールドグランプリが彼女の国際大会デビューとなりました。そして、2011年6月には久光を勇退しています。

プレースタイル

先野のプレースタイルは非常に特異であり、その体格を活かしてエースストライカーとして活躍しました。高校からはミドルブロッカーとしてのポジションに立ち、高い打点からのスパイクを武器にしていました。彼女は跳躍力に優れ、相手のブロッカーが跳んでいる間にコースを変える技術を持っていた珍しい選手です。さらに、クイックプレーにおいてタイミングをずらすことで、攻撃のチャンスを広げることができました。

膝の怪我の後、レシーブの体勢が取りづらくなりましたが、コーチとのトレーニングを通じて新たな方法を習得しました。リベロ制度の導入後はレシーブの場面が減りましたが、彼女の持ち味であるオープントスを多く上げるスタイルは崩しませんでした。

エピソード

1994年にダイエー入社後、タイへの遠征中に試合で輝かしい活躍を見せ、そのルックスから現地のファンからも人気を集め、ブロマイドまで売られるほどの人気者となりました。また、彼女は試合中の明るい性格で、コート内で味方選手を笑わせようとする一面も持っています。しかし、人見知りでもあり、代表合宿では緊張して本来の力を発揮できないこともあったようです。

2005年5月1日、第54回黒鷲旗全日本選手権大会の予選ラウンドでは、東北福祉大学戦で第2セットの間に彼女一人でサーブを続け、25-0の勝利に貢献しました。

球歴・受賞歴

彼女は以下のチームでプレーをしてきました。

• - 三田尻女子高等学校（現・誠英高等学校）
• - ダイエー/オレンジアタッカーズ（1994-2000年）
• - 久光製薬スプリングアタッカーズ/久光製薬スプリングス（2000-2011年）

受賞歴には、スパイク賞や最高殊勲選手賞などがあり、彼女の活躍を裏付けています。特に受賞歴は、彼女の存在感と技術力を証明するものであり、ファンに深く印象に残る選手となった証拠でもあります。

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