光明念佛身語聖宗

光明念佛身語聖宗について

光明念佛身語聖宗（こうみょうねんぶつしんごしょうしゅう）は、日本の真言系仏教宗派の一つで、古義真言宗に属する包括宗教法人です。この宗派の総本山は、佐賀県基山町に位置する本福寺です。宗派の教義は、真言密教と浄土教の要素を取り入れ、身語聖念仏の教えを通じて、過去、現在、未来の三世を善導することを旨としています。

開祖と後継者

创建者は木原覚恵（きはらかくえ）であり、彼は大光明身・開祖木原覚恵上人として信者から尊敬されています。その後継者には、木原覚法（きはらかくほう）や木原覚英（きはらかくえい）、木原常覚（きはらじょうかく）がいます。現在の副管長は木原千覚（きはらせんかく）です。

教えと信仰

光明念佛身語聖宗の教義は、『御座聖文』として知られる教典に基づいています。この教典は、開祖の覚恵上人が説いたもので、基山の地域に根ざした信仰を基にしています。信者たちは、真言密教における浄土教的な法語を受け入れ、自性輪身を大日如来として、教令輪身を不動明王として信仰しています。また、弘法大師空海も深く尊崇されています。

重要な寺院

本福寺は、この宗派の総本山であり、広い教圏を持ち、信者数は124,504人に達しています。本福寺には、西日本最大級の五重塔（1994年建造）、本堂、そして木造不動明王像があります。これらの建物は、地域の重要な信仰の拠点として機能しています。

歴史的な背景

光明念佛身語聖宗の起源は、明治43年（1910年）にさかのぼります。開祖の木原覚恵は、当時平戸に向かう漁船に乗っていた際、事故に遭遇し、金毘羅大権現の霊告で仏に身を任せる誓いを立てました。結果的に彼は救われ、故郷の基山で修行を始めました。長男の覚法も父と共に修行しており、霊場で念仏観法を行っていました。

大正2年（1913年）、覚恵は高野山で出家し、基山に一寺を建立することを決意しました。和歌山県にあった瀧福寺を基山に移し、後に高野山真言宗瀧光徳寺と改称しました。これにより教線が次第に広がり、九州各地へと進展していきました。

しかし、宗派は警察からの干渉や弾圧を受けることもありました。昭和2年（1927年）には覚恵が寺号を持って八坂家に入籍し、光明寺を設立しました。昭和15年（1940年）以降、光明寺は本福寺と改称され、後に高野山真言宗の別格本山となりました。

戦後、昭和50年（1975年）には泉涌寺派から独立し、光明念佛身語聖宗が正式に設立され、現在の形態に至ります。この歴史的な背景は、宗派の発展と信仰の深化を物語っています。

まとめ

光明念佛身語聖宗は、日本の仏教の中で重要な位置を占めており、独自の教義と信仰体系を持っています。佐賀県基山町に所在する本福寺は、信者たちの精神的な拠り所として、地域の信仰を支え続けています。

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