児玉龍也

児玉 龍也の軌跡

児玉 龍也（こだま りゅうや）は、1993年10月9日生まれ、山口県下関市を拠点に過ごした元プロ野球選手です。彼の主なポジションは投手であり、左投左打の選手として活動していました。

プロ入り前の経歴

児玉は下関市立垢田中学校に通いながら、「下関ビクトリーズ」（現・下関ボーイズ）に所属し、野球の基礎を学びました。次に、九州国際大学付属高等学校へ進学。ここではエース三好匠の控え選手として注目され、第83回選抜高等学校野球大会や第93回全国高等学校野球選手権大会に出場しましたが、投球の機会には恵まれなかったようです。三好や正捕手の髙城俊人とは同級生であり、共に力を合わせてチームを支えていました。

神奈川大学では3年生の春から主力選手として登板し、チームのリーグ優勝に寄与。特に第63回全日本大学野球選手権大会では、愛知学院大学との準決勝で先発し、源田壮亮擁する強力打線を無失点で抑える活躍を見せました。この時、1学年後輩に濵口遥大がいることも特筆すべき点です。

プロ野球選手としての活動

2015年10月22日に行われたドラフトで、福岡ソフトバンクホークスから育成選手として指名され、彼のプロ生活がスタートしました。背番号は130に決まりましたが、初年度の2016年は二軍での出場はなく、三軍で25試合に登板。成績は1勝1敗、防御率4.25という内容でした。

2017年4月からはウエスタン・リーグでの初登板を果たし、同シーズンにはウエスタン・リーグで18試合に登板、防御率は5.63でした。シーズンオフには台湾で開催されたアジアウインターベースボールリーグに参加し、ウエスタン選抜の一員として8試合に登板。すべての試合で無失点を記録し、その成果は評価されました。

しかし、2018年のウエスタン・リーグには1試合の登板しかできず、10月4日に球団から戦力外通告を受け、10月31日に自由契約となりました。

現役引退後の活動

引退後、児玉は福岡ソフトバンクホークスの球団職員として新たな道を歩むことになりました。現在は事業統括本部興行開発本部のスポーツ振興部に配属され、野球界の発展に貢献する活動に従事しています。

投手としての特徴

児玉の投球スタイルは、セットポジションでの右脚を左脚よりも一塁側に置く独特のものでした。そこからクロスステップを用いてサイドスローでボールを投げる、変則的なフォームが彼の投手としての個性を際立たせていました。

詳細情報

• - 年度別成績: 一軍公式戦への出場はありませんでした。
• - 背番号: 130（2016年 - 2018年）
• - 代表歴: 2016、2017年のアジアウインターベースボールリーグにNPBウエスタン選抜として出場しました。

児玉龍也選手のキャリアは短命に終わりながらも、彼の投手としての特異なスタイルや、その後の球団職員としての貢献が長く記憶に残り続けることでしょう。

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