全国こども電話相談室・リアル!

『全国こども電話相談室・リアル!』

『全国こども電話相談室・リアル!』は、2008年10月5日から2015年3月29日までTBSプロネックスによって制作され、毎週日曜日に放送されていたラジオ番組です。この番組の略称には「こども電話リアル」や「こども相談室リアル」などがあり、子どもたちのリアルな悩みに関する相談を扱っていました。

番組の始まり

本番組は、44年にわたって続いた『全国こども電話相談室』のリニューアル版として誕生しました。前の番組が科学や雑学に基づく疑問に答えていたのに対し、『リアル!』は恋愛やいじめといった、より現実的で深刻な問題をテーマにしました。パーソナリティの山本シュウとプロのこどもたち「リアル・フレンズ」が共同で解決策を模索するというスタイルで放送されました。

当番組は収録形式で放送され、リスナーの相談は主にはがきや電子メールで受付けていました。電話相談は原則として行われず、留守番電話を通じてのみ相談を受け付けていました。これにより、相談者の匿名性が保たれ、より多くの子どもたちが安心して悩みを打ち明けられる環境が整えられていました。また、相談できるリスナーの年齢制限も上中学校3年生から高校生まで拡大されるなど、より多くの子どもたちに参加の機会が提供されました。

内容の変遷

番組が始まった頃は、いじめや家庭内暴力といった深刻なテーマが多く取り上げられていました。しかし、2009年6月からは少しずつ内容が柔らかく取り扱うことにシフトし、家族や学業、将来の希望に関する相談も幅広く受け入れられるようになりました。

大きな特徴の一つは、一度取り上げた悩みについては長期にわたりフォローアップし、リスナーが共感できる形で問題解決に向けての情報を発信するスタンスです。山本はリスナーを「親戚のような存在」と位置付け、親身に対応する姿勢を強調。そこで「We are シンセキ」というフレーズも生まれました。

番組の魅力と影響

放送中、リスナーからの感想や体験談を通じて多くの励ましの声が寄せられました。特に、悩みを抱える子ども同士が相談し合ったり、共感し合うことができる場として機能した点が高く評価されました。友達と意見を交換しながら、自分の問題を解決するプロセスは、子どもたちにとって貴重な経験となるでしょう。

さらに、番組の人気はポッドキャスト配信によって全国に広がり、番組自体が抱える課題を解決するための情報源として、多くの子どもたちに必要なサポートを提供しました。

終わりとその後

2015年3月29日をもって放送は終了しましたが、前身番組から続いた50年の歴史に幕を下ろしました。しかし、終了から2年半後、復活版として『ラジオスターがお悩みに回答! 10代限定相談室』が放送され、再び多くのリスナーの心に寄り添う存在になることが期待されました。このように、この番組は単なるラジオ番組を超え、子どもたちに寄り添い、共に成長する重要な役割を果たしてきたと言えるでしょう。

放送情報

• - 放送時間: 毎週日曜日 9:00 - 9:55
• - テーマ曲: LOVERS SOUL「@MY HOME」

このように、全国こども電話相談室・リアル!は、子どもたちの悩みに真摯に向き合った素晴らしいラジオ番組でした。

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