全国仮設安全事業協同組合

全国仮設安全事業協同組合について

全国仮設安全事業協同組合（ACCESS）は、仮設工事に関与する業者や団体が集まった組織であり、仮設に関連する労働災害の撲滅を目指しています。この組織は、仮設事業に関わる製造や販売、リース、施工及び安全に関するコンサルティングなどを行う事業者によって構成されています。

組織の沿革

この協同組合は2000年6月に設立され、同年7月には中小企業等協同組合法に基づいて設立の認可を受けました。設立以降、仮設安全監理者特別教育講習会を始め、足場の安全点検を行うためのチェックリストの導入にも取り組んできました。これに続いて、欧州の足場基準を日本に導入することを提言し、仮設安全監理者の実務研修会も実施しています。

その後も、仮設整備・検収安全監理者の資格取得講習会の開催、建築工事用垂直ネットや手すり先行形足場の基準設定、屋根工事用足場の標準化など、段階的に安全基準を整備しています。青年部の発足も2010年にあり、より幅広い活動が期待されています。

主要な事業内容

全国仮設安全事業協同組合の主な活動は以下の通りです：

1. 教育事業: 労働災害撲滅に向けた仮設安全監理者の教育を行い、専門知識と技術を向上させます。
2. 共同安全監理事業: 仮設製品や工事に関する安全性を高めるために、共同で安全管理を実施します。
3. 共同販売・斡旋事業: 仮設製品や工事を共同で受注し、販売する仕組みを整えています。
4. 共同購買: 資材や原料をまとめて購入し、コスト削減を図ります。
5. 共同宣伝・調査研究: 組合の目的達成に必要な情報を収集・発信し、理解を深めます。
6. 経済的地位の改善: 中小企業の支援や福利厚生の充実を図り、経済的基盤を強化します。

支部・支所

さらに、全国各地に支部や支所を有し、それぞれ地域に密着した活動を行っています。具体的には、北海道、東北、関東、北信越、中部、近畿、中国、四国、九州、そして沖縄に支部が配置されています。これにより、幅広い地域での情報発信や支援が可能となり、地域の特性に応じた安全管理が実施されるよう努めています。

まとめ

全国仮設安全事業協同組合は、仮設工事の安全を確保するために活動しており、その役割は多岐にわたります。労働災害の撲滅に向けた取り組みを、教育や共同事業、調査研究などを通じて進める同組合の活動は、建設業界だけでなく、広く社会全体にも貢献していると言えるでしょう。

このような組織の存在は、将来的な安全な労働環境の確立に向けて重要な役割を果たしています。

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