全国信用保証協会連合会

一般社団法人全国信用保証協会連合会

概要

一般社団法人全国信用保証協会連合会（読み：ぜんこくしんようほしょうきょうかいれんごうかい、英語名：National Federation of Credit Guarantee Corporations）は、1951年に設立された団体です。この連合会は、全国各地に設立されている信用保証協会を会員として構成されており、会員である信用保証協会の活動を支援することを通じて、中小企業者等が必要な資金を調達しやすくするための金融円滑化に貢献することを主な目的としています。設立当初は、経済産業省の中小企業庁が管轄していました。

設立の経緯と事業内容

本連合会は、「信用保証協会の健全な発達」を促進し、結果として「中小企業者等に対する金融の円滑化」に資することを目指して、昭和26年（1951年）に設立されました。信用保証協会は、中小企業が金融機関から事業資金を借り入れる際に、公的な保証を提供することで、資金調達を支援する機関です。全国信用保証協会連合会は、こうした信用保証制度が全国で円滑かつ安定的に運営されるための基盤を支えています。

連合会の行う具体的な事業には、会員である各信用保証協会の財政的な基盤を強化するための支援が含まれます。例えば、信用保証協会に対して資金の貸付を行ったり、経営基盤の安定や強化のために資金の出えん（拠出）を行ったりします。これらの資金の管理も連合会の重要な事業の一つです。これらの取り組みは、各協会が保証能力を維持・向上させ、より多くの中小企業に対して円滑に保証を提供できるようになることに繋がります。

事業仕分けにおける議論

2010年3月9日には、当時の行政刷新会議が実施した「事業仕分け（行政刷新会議）第2弾」において、公益法人を対象とした検証の中で、連合会の事業が仕分け対象候補として取り上げられました。この検証の場では、連合会が実施する事業の必要性、有効性、効率性、緊急性といった様々な観点から評価が行われました。加えて、こうした事業を行う主体として、国、地方公共団体、独立行政法人、公益法人、あるいは民間事業者といった様々な主体の中で、どれが最も適切であるかについても議論が行われました。しかし、これらの検証や議論を経た結果、連合会の事業が直接的な「事業仕分け」の対象として結論付けられることなく、会議は終了しました。

組織の構成

一般社団法人全国信用保証協会連合会は、日本国内に設立されている全ての信用保証協会を会員として組織されています。各都道府県に存在する信用保証協会に加え、一部の主要な市にも設置されている信用保証協会が会員となっています。この全国的な組織体制により、各地域の経済状況や中小企業のニーズに応じたきめ細やかな信用保証業務が、全国的な連携のもとで円滑に行われるよう支援しています。

関連項目

信用保証協会
中小企業庁
* 経済産業省

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