全国外大連合

全国外大連合について

全国外大連合（ぜんこくがいだいれんごう）、またの名を「The Consortium of Foreign Studies in Japan」は、国内の外国語大学が共同で目指す理念に基づく組織です。この連合は、日本語名に「外国語」または「外語」を含む大学間で結成されており、その目的は、世界各地の言語と文化、社会についての専門的な知識を教授し、国際社会に貢献できる多言語グローバル人材を育成することです。この憲章は2014年6月6日に成立しました。

準備された奥深い歴史

全国外大連合の歴史は、1997年に始まります。当時、東京外国語大学の学長であった中嶋嶺雄の呼びかけにより、日本全国の「外国語（外語）大学」の学長たちが一堂に会し、会議を開きました。これは、以後毎年定期的に開催される運びとなり、彼らの結びつきは年々強化されていくこととなります。

憲章の締結からの活動

2014年には、全国外大連合の憲章が正式に締結され、国際的な視点を持つ人材の育成を目指す活動へと進展しました。翌年の2015年2月には、国際交流を支援する活動の一環として、神田外語大学内に通訳ボランティア支援事務局を設立しました。これが第一歩となり、同年8月には「第1回通訳ボランティア育成セミナー」が開催されました。

国際的な連携とイベント

その後も、全国外大連合は様々な国際的なイベントに関与していきます。2015年10月には、ラグビーワールドカップ2019組織委員会と人的・教育研究分野での協力体制を結ぶ協定が締結され、教育面においても連携が進むこととなります。さらに、2016年には平昌2018冬季オリンピック・パラリンピック組織委員会との連携協定が結ばれ、ボランティア協力の機会が提供されました。

通訳ボランティア育成セミナーも定期的に実施され、毎年多くの学生が参加してスキルを磨いています。2017年には、冬季アジア大会に86名の学生が通訳ボランティアとして参加し、この活動の重要性がさらに認識されることとなりました。

展望と未来

2018年には、平昌冬季オリンピックにおいても大会ボランティアとして約100名の学生が参加し、その後も国際イベントにおいて重要な役割を果たしています。また、ラグビーワールドカップ2019においては、全国12都市で国際交流入門講座が開催され、多言語社会に向けた教育的取り組みが拡大しています。連合に加盟する大学は、関西外国語大学、神田外語大学、京都外国語大学、神戸市外国語大学、東京外国語大学、長崎外国語大学、名古屋外国語大学など多岐にわたります。

全国外大連合は、今後も各大学の連携を深め、多言語・多文化に理解のある人材育成を推進し、国際社会における日本の表現力の向上を目指していくでしょう。

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