全国大学生環境活動コンテスト

全国大学生環境活動コンテスト（通称：エココン）

全国大学生環境活動コンテスト、略してエココンは、日本全国の大学生を中心とした団体が、その環境活動を発表するためのコンテストです。第1回の開催は2003年12月であり、以降毎年開催されています。エココンは単なるコンテストではなく、環境問題に取り組む学生たちにとって、自らの活動を広め、交流を深める貴重な場となっています。

概要

このコンテストは、主に大学生が中心となって環境保護の活動を紹介し、優れた取り組みを表彰することを目的としてきました。会場は国立オリンピック記念青少年総合センターで行われ、2023年現在では第10回までの開催が予定されています。参加団体は約60団体で、2日間にわたり行われ、初日はグループ選考、2日目には最終選考が行われます。参加者数は約1,000人にも上り、各団体の発表時間は5分間です。選考委員は社会人や学生で構成され、質疑応答やディスカッションを通じて厳正に評価を行います。また、エコット（分科会）やエコパ（交流会）など多彩なイベントもあり、参加者同士の交流を促進しています。コンセプトは、「学生の環境活動の活性化から、社会全体の環境活動の活性化へ」と掲げています。

歴史

エココンは、2003年に環境問題への意識を高める目的で始まりました。最初の開催では、雑木林を楽しむ会がグランプリを受賞しました。続く年からも、各大学のユニークな取り組みが発表され、多くの団体が参加し続けています。2004年にはエコットという分科会が初めて設置され、参加者同士が環境について深くディスカッションする機会が設けられました。さらに、2013年には運営が学生主体に移行し、学生の独自性をより強く反映することを目指しています。

グランプリ受賞団体の例として、2006年にはサステなフリーマガジンsus+ecoが選ばれ、2009年にはもみちゃんず☆がグランプリに輝いています。コンテストは年を重ねるごとに進化し、より多くの学生に環境活動の重要性を伝える場としての役割を果たしています。

特徴と運営

エココンは、東京で行われるにも関わらず全国から多様な大学生の団体が参加し、地域を越えた交流が面白い特徴となっています。運営は全国大学生環境活動コンテスト実行委員会が行い、エコ・リーグ（全国青年環境連盟）が共催として寄与しています。環境省や文部科学省、読売新聞東京本社、全国大学生活協同組合連合会なども後援しており、広範囲な支援が受けられています。

このように、全国大学生環境活動コンテストは、学生の環境活動を活性化させるための重要な場として、日本全体の環境意識の向上に寄与しています。

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