全国学校総覧

全国学校総覧について

全国学校総覧（ぜんこくがっこうそうらん）は、日本の教育に関する重要な出版物です。この書籍は、国内に存在するさまざまな学校教育機関に関する情報を提供しています。具体的には、大学院、大学、短期大学、通信制大学院、高等専門学校、高等学校、通信制高等学校、中等教育学校、中学校、義務教育学校、小学校、幼稚園、特別支援学校、専修学校、各種学校など、文部科学省の管轄外の省庁附属大学校も含まれています。

全国学校総覧は、1950年に文教協会によって刊行された『全国学校総鑑』を基にしており、1955年度版からは文部省（現在の文部科学省）の監修のもと、ほぼ毎年発行されています。これにより、特定の年に存在した学校についての調査や情報収集のための貴重な資料となっています。この年間の発行数は大手図書館などで所蔵されているため、学術的な研究や教育関連の需要に応じて使用されています。

初版は1955年度で、小学校から大学、専門学校までがそれぞれの順位で掲載されていましたが、1959年度版からは横書きでアラビア数字が使用されるようになりました。また、各学校に関する情報は、発行年度の前年の5月1日時点でのデータがもとにされています。これにより、例えば2012年度版は2011年5月のデータが反映されているため、常に最新に近い情報を提供していると言えます。

全国学校総覧は、昭和46年度からは各種学校版や沖縄版も追加され、さらには2001年度から2003年度までの間は、私立版と国公立版に分かれて発行されていました。しかし、2004年度版からはそれらが統合され、拡充されたサイズに改訂されており、FAX番号の掲載も新たに加わりました。また、大学・短期大学の情報に関しては、入学定員が記載されるようになり、募集を停止している学部や学科については「-」と表示される方法に変更されています。

この全国学校総覧は、特に教育機関に関連する研究や政策決定の資料として広く利用されています。情報の透明性と信頼性の確保に貢献しており、日本の教育システムの理解を深める助けとなっています。さらに、全国学校総覧に関連する項目として、全国専修学校総覧、国際機関総覧、各種団体名鑑、学術研究団体総覧、博物館総覧、図書館案内、精神薄弱施設要覧、知的障害者関係施設名簿、障害者福祉施設要覧、老人保健関係施設要覧、老人福祉施設要覧、児童福祉施設要覧など、多岐にわたる資料が存在しています。これらは教育や福祉の分野における多様な情報源として、今後も重要な役割を果たすことでしょう。

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