全国小学生タグラグビー選手権大会

SMBCカップ全国小学生タグラグビー大会：概要と歴史

本大会は、日本ラグビーフットボール協会が主催する、4～6年生の小学生を対象としたタグラグビーの全国大会です。SMBCグループの特別協賛を得て、「SMBCカップ」として開催されています。秋に各都道府県や地域ブロックで予選リーグが行われ、選抜された30チームが2月下旬頃に開催される全国大会で競い合います。

大会歴史

2004年度に「全国小学生タグラグビー選手権大会」としてスタートしました。当初はサントリーが特別協賛し、「サントリーカップ」として開催されていました。2020年度まではこの名称でしたが、2021年度から「全国小学生タグラグビー大会」に改称。その後、2022年度からSMBCグループが特別協賛となり、現在の名称となりました。

大会の歴史においては、2020年度と2021年度は新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で中止となりました。また、2019年度の大会では、悪天候により決勝大会2日目の試合が全て中止となったという出来事がありました。

大会方式

大会方式は年々進化を遂げてきました。初期の大会では、ブロック代表チームがプール戦を行い、その後、複数のディビジョンに分かれてトーナメント戦を行う方式でした。ディビジョンの数は大会によって異なり、最大4つのディビジョン（カップ、プレート、ボウル、シールド）が設けられたこともありました。

近年では、予選を勝ち抜いた30チームが、複数のグループに分かれて総当たり戦を行い、各グループ上位チームによる決勝トーナメントという形式が主流となっています。また、近年ではグループを超えた交流戦も実施され、参加チーム間の交流を促進する工夫が見られます。

2024年度大会では、全国大会出場チーム数は未定ですが、予選は9月から2月にかけて各都道府県単位またはブロック単位で行われ、決勝大会は熊谷ラグビー場で開催予定です。12ブロック（北海道、東北、北関東、中関東、東京、南関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄）から代表チームが選出されます。予選会場は体育館など屋内施設を含む各主管団体が決定します。

大会を彩る取り組み

大会では、競技性だけでなく、選手たちの育成にも力を入れています。2022年度大会からは、「仲間と協力して最も多くのトライを獲得したチーム」を表彰するSMBC賞と、「フレンドシップを発揮し、見ている人々に勇気を与えてくれたチーム」を表彰する石塚賞（石塚武生氏にちなんで命名）が設けられました。

大会情報発信

大会の模様は、近年では日本ラグビーフットボール協会の公式YouTubeチャンネル「JAPAN RUGBY TV」でライブ配信され、後日、BS朝日でダイジェスト番組が放送されるなど、情報発信にも力を入れています。

大会への参加

全国の小学生たちがタグラグビーを通して、スポーツマンシップ、チームワーク、フェアプレー精神を育み、友情を深める場となっています。この大会は、将来のラグビー界を担う人材育成にも貢献する、意義深い大会です。将来のラグビー界を担うスター選手が、この大会から巣立っていくことを期待しています。

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