全国建設研修センター

一般財団法人 全国建設研修センター

設立と概要

一般財団法人 全国建設研修センターは、1962年（昭和37年）に設立された組織です。その主な活動は、建設分野における専門人材の育成と技術水準の向上を支援することにあります。かつては国土交通省の所管する財団法人でしたが、公益法人制度改革を経て、現在は一般財団法人として活動しています。本部の所在地は東京都小平市喜平町2丁目1番2号にあり、現在の理事長は赤川淳哉氏です。

事業内容

当センターは、多岐にわたる事業を通じて建設業界を支えています。事業は主に「研修」「講習」「試験」の三つの柱で構成されています。

研修事業

研修局が担当する研修事業は、建設に関連する幅広い分野をカバーしています。都市計画、建築、土木、道路、橋梁、河川、用地・土地管理、土質・土壌、防災対策、トンネル技術、環境保全、さらには建設マネジメントなど、12分野にわたる90数コースの研修プログラムを提供しています。これらの研修は、地方自治体などの公的機関職員や、民間の建設関連企業に勤務する技術者などを対象としています。

本部の建物には参加者が利用できる宿泊施設（寮）が完備されており、全国各地から集まる参加者向けに、概ね3日から5日程度の期間で集中的な泊まり込み研修が実施されることが多いのが特徴です。この形式により、参加者は日常業務から離れて学習に専念し、知識や技術を深めることができます。

講習事業

事業推進室の講習部では、建設工事における重要な役割を担う「監理技術者」を対象とした講習を実施しています。監理技術者講習は、特定の規模以上の工事で必須とされる資格要件を満たすための重要なプログラムです。

試験事業

試験業務局は、建設関連の主要な国家資格試験の実施を担っています。具体的には、土木工事の施工管理を行うために必要な「土木施工管理技士試験」、管工事の施工管理を行うための「管工事施工管理技士試験」、公園や緑地の整備などを手掛ける「造園施工管理技士試験」の実施を担当しています。これらの試験は、それぞれ土木試験部、管工事試験部、造園・区画整理試験部によって運営されています。

また、土地の区画整理事業に携わる専門家を認定する「土地区画整理士試験」も、造園・区画整理試験部が担当しています。これらの資格試験を通じて、建設業界の技術水準と信頼性の維持に大きく貢献しています。

組織の変遷と立地

当センターは設立当初、国土交通省の所管する財団法人でしたが、2013年4月1日に施行された公益法人制度改革に伴い、一般財団法人へ移行しました。

本部所在地である東京都小平市の敷地は、国土交通大学校と隣接しており、建設分野に関わる公的機関や教育・研修施設が集積する一角を占めています。

関連分野

当センターの活動は、建築や土木といった建設産業の根幹を成す分野と深く関連しています。実施される研修や試験は、これらの分野における専門知識、技術、そして管理能力の向上を直接的に支援するものです。

外部リンク

一般財団法人全国建設研修センターホームページ

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