全国楽器協会

一般社団法人全国楽器協会

一般社団法人全国楽器協会（いっぱんしゃだんほうじんぜんこくがっききょうかい、英語名称：Japan Musical Instruments Association、略称：JMIA）は、日本の楽器産業において中心的な役割を担う業界団体です。この協会は、楽器の製造に携わる企業、楽器を流通させる卸売業者、そして消費者に楽器を届ける小売業者が一堂に会し、それぞれの連携と協調を深めることを目的に設立されました。

設立目的と活動

協会の最も重要な目的は、日本の楽器業界全体の向上と発展を促進することにあります。業界内の様々な立場にある企業が協力することで、共通の課題に取り組み、新たな市場の開拓や技術革新を推進しています。さらに、楽器演奏の楽しさを広く伝え、音楽文化を社会全体で盛り上げていくことも協会の活動の大きな柱となっています。音楽教育の普及支援や、音楽を通じた社会貢献活動にも関わっています。

「楽器の日」の制定

全国楽器協会は、日本の音楽文化振興への貢献として、ある記念日を制定しました。それが「楽器の日」です。1970年に定められたこの日は毎年6月6日とされており、「ろく（6）おん（0、on=音）」「がっき（6）」の語呂合わせに由来すると言われています。この日を中心に、楽器に親しみ、音楽を楽しむ機会を創出するための様々なキャンペーンやイベントが展開されています。これは、より多くの人々が音楽に触れるきっかけを作るための重要な取り組みです。

組織形態の変遷

設立当初から業界の発展に寄与してきましたが、組織の運営体制に関しても変遷がありました。具体的には、2016年4月1日をもって「一般社団法人」としての新たな形態に移行しました。この組織変更により、より公益性の高い活動を推進し、社会からの信頼を得ながら、楽器業界の健全な発展に一層貢献できる体制となりました。

付属機関：日本楽器フェア協会

全国楽器協会には、重要な付属機関として「日本楽器フェア協会」が存在します。この協会は、国内で開催される楽器関連のイベントとしては最大規模を誇る「楽器フェア」を主催しています。楽器フェアは2年に一度、多くの楽器メーカーや関連企業が出展し、最新の楽器や技術の展示、著名なミュージシャンによるパフォーマンス、楽器の試奏体験など、多岐にわたるコンテンツが提供される一大イベントです。このフェアは、楽器産業の活性化はもちろんのこと、楽器愛好家や一般の人々が楽器の魅力を体感できる貴重な機会となっています。

関連事項

全国楽器協会の活動に関連する事項としては、「楽器」そのものに関するあらゆる側面や、「鍵盤楽器公正取引協議会」といった業界内の他の関連団体などが挙げられます。これらの存在も、日本の楽器産業全体の健全な発展を支える要素となっています。

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