全国童謡歌唱コンクール

童謡こどもの歌コンクール

童謡こどもの歌コンクールは、日本国内での童謡歌唱を競い、年間を通じて多くの参加者が集う人気のコンテストです。このコンクールは1986年に日本童謡協会と公文教育研究会の提案によって開始され、初回のグランプリ大会は熊本市の熊本県立劇場コンサートホールで行われました。

趣旨と歴史

コンクールは、子供たちが童謡を通じて音楽の楽しさを知り、表現力を高めることを目的としています。その後、1989年には寬仁親王が名誉大会委員長に就任し、彼の支援を受けながらコンクールは広がりを見せました。さらに、寬仁親王妃信子も時折参加し、コンクールの盛り上げに寄与しました。現在では、長女の彬子女王が名誉大会委員長として出席し、伝統が受け継がれています。

部門と参加資格

このコンクールは主に3つの部門に分かれています：子ども部門（小学生以下）、ファミリー部門（子どもを含む家族）、大人部門（中学生以上）。各部門の参加者は、2分以内に童謡を歌うことが求められ、特定の条件を満たす必要があります。例えば、過去10年間に金賞を受賞した者や、前年に同一部門に出場した者は再度の参加ができないため、競争が厳しくなっています。

審査過程

第30回まではテープ審査を行った後にブロック決勝大会が開催されていましたが、第31回以降はテレビ朝日系の各社によるレコーディング審査に変更されました。その結果、各部門から7組が選ばれ、11月にEX THEATER ROPPONGIで行われるグランプリ大会に出場します。ここで金賞、銀賞、銅賞が決定され、金賞受賞者には寛仁親王牌が贈られます。この賞は寛仁親王自身がデザインしたものであるため、特に価値があるとされます。

大会の模様

コンクールの公式テーマソングは2001年の大会以来『夢をえがいて』であり、この曲はオープニングとエンディングで歌われます。コンクールの模様は毎年12月に特別番組としてBS朝日で放送され、全国の視聴者にその様子が紹介されます。過去には地上波での放送も行われていましたが、現在はBSで視聴できるようになっています。

参加地域

第30回大会までの審査対象地域は、北海道、東北、関東・甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州・沖縄に広がっており、それぞれの地域から多くの参加者が集まります。主催局により、地域ごとの参加者が選ばれ、大会は全国的な規模で行われます。

過去の受賞者

過去の受賞者には、村方乃々佳（ののちゃん）やさくらまやなどがいます。特に村方乃々佳は、第35回子ども部門で銀賞を受賞した後、YouTubeで大ヒットを記録し、多くの人々に親しまれるようになりました。

このように、童謡こどもの歌コンクールは、音楽の楽しさを学び、若い才能を育てる重要な場となっています。毎年新しい参加者が登場し、将来の音楽シーンにおいてもその影響を及ぼすことでしょう。

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