全国警察柔道大会

全国警察柔道大会とは

全国警察柔道大会は、皇宮警察本部および各都道府県警察本部に所属する警察官の柔道選手たちが、その鍛錬の成果を競い合う、権威ある団体戦の全国大会です。毎年秋に、柔道の聖地である日本武道館で開催され、熱戦が繰り広げられます。

大会の歴史

大会の起源は1948年（昭和23年）に遡ります。当初は、札幌、仙台、東京、大阪、広島、福岡の6管区による対抗戦形式の団体戦として始まり、記念すべき第一回大会では福岡管区が優勝を飾りました。この時、無差別級の個人戦も同時に開始されています。

翌年からは、管区対抗戦に加えて、府県対抗の団体戦も導入され、大会の規模は拡大しました。1958年になると、団体戦は団体Aと団体Bの2部制となり、より多くの選手が参加できる機会が設けられました。1963年からは、個人戦においても軽量級、中量級、重量級という体重別の階級制が導入され、より公平な競技が行われるようになりました。

1969年には、団体戦の名称が1部、2部と変更されました。また、この年以降、個人戦は全国警察柔道選手権大会として独立し、全国警察柔道大会とは別に開催されることになりました。1997年からは、新たに3部が設けられ、3部制として大会が実施されています。

現在の大会形式

現在の全国警察柔道大会は、1部が12チーム（7人制）、2部が18チーム（6人制）、そして3部が18チーム（5人制）によって団体戦が争われる形式となっています。各チームは、日頃の鍛錬の成果を発揮し、勝利を目指して激戦を繰り広げます。

全国警察柔道大会は、警察官の士気高揚と柔道を通じた相互の親睦を深める場として、重要な役割を果たしています。また、一般の柔道愛好家にとっても、警察官の高度な技術を目の当たりにする貴重な機会となっています。

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