全国防具付空手道選手権大会

全国防具付空手道選手権大会

全国防具付空手道選手権大会は、全日本空手道連盟錬武会が主催する防具を使用した空手の全国規模の大会です。この大会は毎年9月に行われ、空手道の全国的なイベントとしては最も歴史があり、1971年からは毎年開催されています。

大会の歴史

この大会は、昭和29年5月に成功した「関東空手道選手権大会」を受けて、同年12月に初めて開催されました。これは空手道における全国規模の大会としては最古のもので、競技化の一つの成功例として位置づけられています。大会の開催に関しては、過去にいくつかの中止がありましたが、それでも楽天的に運営されてきました。特に1971年以降は、その伝統が途切れることなく続いています。

大会は、当初「全国空手道選手権大会」として始まり、その後「全日本空手道連盟選手権大会」、「全日本防具付空手道選手権大会」など名称が変更されてきました。現在の名称である「全国防具付空手道選手権大会」は、第30回大会以降より使用されています。これにより、全国規模の大会を「全国」として統一することが決定されました。

部門と競技内容

大会は個人戦や団体戦、形試合といった様々な部門が設けられています。具体的には、一般男子や一般女子、高校男子、中学男子、中学女子、小学男子、小学女子等の組手部門があります。団体戦もあり、同様の年齢区分での競技が行われます。また、形試合も同様に複数の部門に分かれて行われるため、多くの選手が参加することができます。

出場資格は、錬武会の各県から選抜された選手に加え、初段以上の資格を持つ選手にもオープン参加枠が設けられています。これにより、流派を問わず多くの選手がエントリーでき、競技の多様性が確保されています。さらに、一部の県では県大会入賞者に全国大会の参加資格を与える制度もあります。

大会の魅力と今後

全国防具付空手道選手権大会は、その歴史や多様な部門において空手の普及や技術向上を目的とした重要なイベントです。選手たちは、日々の練習や競技を通じてスキルを向上させ、他の選手との交流を深めることができます。また、2020年代に入ってからは、より多くの選手が参加しやすいように防具の貸出制度も充実してきました。

この大会は、空手道の発展に寄与するとともに、日本国内の武道精神を継承していく重要な役割を果たしています。今後も選手の活躍が期待され、さらなる発展が望まれるイベントとなるでしょう。

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