全日本空手道連盟

公益財団法人全日本空手道連盟 (全空連)

概要

全日本空手道連盟（ぜんにほんからてどうれんめい、英語：Japan Karatedo Federation、略称：全空連もしくはJKF）は、空手道の統一と普及を目的として1964年に設立された公益法人です。現在、全空連は日本オリンピック委員会（JOC）、日本スポーツ協会（JSA）、日本武道協議会（JBA）、および世界空手連盟（WKF）に加盟しており、国内における空手道の中心的な存在です。

設立経緯

全空連は、四つの主要流派（松濤館流、剛柔流、糸東流、和道流）および錬武会、その他の諸派が協力し合って作られました。設立の目的は、日本の空手道に一貫した秩序をもたらすことでした。1969年には財団法人として認可され、それ以降は多くの伝統的流派が加盟し、協力体制を築いてきました。全空連は競技団体として高校や中学、大学でも活動し、以後主にポイント制（寸止め空手）を採用して競技を行っています。

競技スタイルとルール

全空連が採用している競技スタイルはポイント制の寸止め空手であり、他の団体とのルールにはいくつかの違いがあります。特に極真会館などのフルコンタクト空手と対立する関係があったものの、2020年東京オリンピックでの空手競技の正式採用に際して、友好的な関係が築かれることとなりました。ポイント制の試合の中では、選手が攻撃を成功させることでポイントを獲得し、勝敗が決まります。試合は形部門と組手部門に分かれ、組手では相手との対戦が行われます。

昇段審査

全空連は公認段位制度を設けており、初段から十段までの段位を認定しています。昇段審査では、指定された形と組手でのパフォーマンスが求められます。また、五段以上では筆記試験も実施されるため、実力だけでなく知識も重視されています。

歴史と沿革

1964年の設立以来、全空連は数々のイベントを通じて空手道の発展に寄与してきました。1970年には世界空手道連盟へ加盟し、1981年には空手が国民体育大会の正式競技となりました。2009年には日本空手道会館が東京都に建設され、全空連の拠点として機能しています。2015年には極真会館との友好団体関係の締結が発表され、以後両団体の関係性は改善されています。

現在の活動

2020年現在、全空連は国内外の様々な大会に参加し、正式競技としての位置確立を目指しています。また、各流派からの協力団体があり、これらの団体との連携を密にしながら、空手の普及活動を行っています。さらには、オリンピックを通じて空手道の認知度向上を図り、多くのアンバサダーや選手がその活動に参加しています。

全全国的なネットワークを通じた指導や指導者の育成が進められ、今後も空手道の発展に向けた努力が続けられることが期待されます。

もう一度検索