全国骨髄バンク推進連絡協議会

全国骨髄バンク推進連絡協議会：血液疾患患者への希望の光

全国骨髄バンク推進連絡協議会は、骨髄バンク活動の推進を目的とした特定非営利活動法人です。略称は全国協議会で、英文名称はJAPAN MARROW DONOR REGISTRY PROMOTION CONFERENCEです。

この組織は、全国各地の骨髄バンク推進活動を行うボランティア団体を支援することにより、骨髄移植を必要とする患者への支援を積極的に行っています。個々のボランティア団体をサポートすることで、活動の効率化や質の向上、そしてより多くの患者への支援を可能にしています。

歴史と発展

全国骨髄バンク推進連絡協議会の歴史は、1987年12月に「全国骨髄バンクを進める会」として発足したことに始まります。その後、1989年3月に「全国骨髄バンク推進連絡協議会」と改称され、1990年6月には13団体が加盟する新たな組織として再発足しました。

1991年12月には、骨髄移植推進財団が公的骨髄バンク事業を開始し、1993年1月には同財団が主体となった日本骨髄バンクによる、初めての非血縁者間骨髄移植が実現しました。これは、多くの血液疾患患者にとって大きな転機となり、希望の光をもたらす出来事となりました。

2000年5月には任意団体からNPO法人に改組され、2010年4月には国税庁長官より認定NPO法人の認定を受けました。これらの節目となる出来事は、全国骨髄バンク推進連絡協議会の活動が社会的に認められ、信頼を獲得してきた証です。

組織運営と活動内容

全国骨髄バンク推進連絡協議会は、東京都千代田区に本部を置いています。理事長と会長を筆頭に、多くの関係者によって運営されています。歴代の会長には、海部幸世氏（海部俊樹元総理夫人）、大谷貴子氏、市川團十郎氏（十二代目）、そして現在の仲田順和氏（真言宗醍醐派総本山醍醐寺座主）が就任しています。これらの著名な方々の尽力も、組織の活動の幅を広げ、社会的な認知度向上に大きく貢献しています。

全国骨髄バンク推進連絡協議会の活動は、骨髄移植の普及啓発、ドナー登録促進、そして非血縁者間移植の推進という３つの柱を中心に展開されています。啓発活動では、一般市民への理解を深めるための講演会やセミナーなどを開催し、ドナー登録促進活動では、より多くの潜在的ドナーに登録を呼びかけています。非血縁者間移植の推進活動では、患者とドナーのマッチングを円滑に進めるための支援を行っています。

これらの活動を通して、全国骨髄バンク推進連絡協議会は、日本の骨髄バンク事業の発展に大きく貢献し、多くの血液疾患患者に生きる希望を与え続けています。Facebookページも開設されており、最新の活動情報や骨髄バンクに関する情報を発信し、より広い層への情報伝達にも努めています。

まとめ

全国骨髄バンク推進連絡協議会は、日本の骨髄バンク事業を支える重要な組織です。ボランティア団体への支援、啓発活動、ドナー登録促進など、多角的な活動を展開することで、多くの血液疾患患者に希望を与え、命を救う活動に貢献しています。今後も、その活動はますます重要性を増し、社会からの注目を集めることでしょう。

もう一度検索