全国高等学校文化連盟

公益社団法人全国高等学校文化連盟

公益社団法人全国高等学校文化連盟（略称：全国高文連）は、高校生による芸術文化活動を促進するための公益法人です。主に全国高等学校総合文化祭や研修会、調査研究など多岐にわたる行事を実施しています。この連盟は、47都道府県ごとの高等学校文化連盟と19の専門部から成り立っており、全国レベルでの文化活動を支える基盤となっています。

都道府県高等学校文化連盟

各都道府県にはそれぞれ高等学校文化連盟が設立されており、正会員として活動しています。これらの団体が主催する都道府県高等学校総合文化祭は、地域の芸術文化の発展に欠かせないイベントです。文化祭は総合開会式を皮切りに、演奏や発表、コンクールなど多様なプログラムで構成されており、各都道府県によって特色があります。

例えば、都道府県によっては数日間にわたってステージ発表や作品展示を行うことがありますが、同時に別日程で合唱や吹奏楽、器楽の発表会を開催することもあります。これにより、参加校は自身の才能を発揮し、地域コミュニティとの交流を深める機会が提供されています。

全国専門部

全国高文連には、演劇や合唱、吹奏楽など19の専門部が設置されています。それぞれの専門部は、特定の芸術文化に特化した活動を行い、全国大会などで成果を競い合います。これらの専門部は、正会員団体として全国規模の活動を推進するほか、都道府県ごとの専門部とは異なり、地域独自の専門部を持つこともあります（例：図書専門部など）。

主催するイベント

全国高文連が主催するイベントはさまざまです。名物として知られる全国高等学校総合文化祭では、文部科学大臣賞や文化庁長官賞を受賞した優秀校が、東京で特別公演を行います。また、全国高等学校文芸コンクールや小倉百人一首かるた選手権大会、将棋新人大会などのイベントもあり、これらは高校生たちにとって大きな挑戦の場となっています。

さらに、全国高等学校文化連盟研究大会では、各都道府県の関係者が技術や成果を発表し、情報交換を行う貴重な機会を設けています。

後援した作品

全国高文連は文化活動の一環として、多くの作品を後援しています。2015年に公開された映画「幕が上がる」は、高校の演劇部が全国大会に挑む姿を描いた青春ドラマで、脚本は劇作家の平田オリザが手掛け、監督には本広克行が起用されました。この映画は、部員たちが自身の演技を通じて「不安感」や自らの役割について考える姿を描いており、高校生たちに共感を呼んでいます。

事務局

全国高文連の事務局は岩手県盛岡市津志田に位置し、県立盛岡第四高等学校内に設置されています。これにより、特に地域との連携が強化され、地元の教育機関との協働を通じた文化活動の発展が図られています。

関連項目

• - [全国高等学校体育連盟]]
• - [公益社団法人全国高等学校文化連盟

全国高等学校文化連盟は、高校生の文化活動の支援を通じて、芸術文化の振興に寄与しています。その活動の多様性と広がりは、将来の文化を育む重要な役割を果たしています。

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