全国高等学校野球選手権兵庫大会

全国高等学校野球選手権兵庫大会

全国高等学校野球選手権兵庫大会（通称：兵庫大会）は、毎年夏に兵庫県で開催される全国高等学校野球選手権大会の地方予選です。この大会は、兵庫県の高等学校野球連盟に加盟する各校が競い合い、優勝を果たした学校が、栄光の夏の甲子園に出場する権利を獲得します。

大会の仕組み

兵庫大会は、参加校を1から16のブロックに分けて試合が行われます。トーナメント形式で進行し、5回戦、準々決勝、準決勝では再抽選が行われるため、勝ち残るチームは新たな対戦相手と戦うことになります。

春季県大会でベスト16に進出した学校はシード校とされ、各ブロックでの対戦を考慮されるため、これらの学校同士は5回戦まで対戦しないよう配慮されます。また、春季県大会の優勝校と準優勝校が決勝で対戦することもないように設計されています。

東西の区分

記念大会が行われる第80回以降は、兵庫府内を東兵庫と西兵庫に分ける形で参加校が選抜されます。東兵庫には神戸、芦屋、西宮などが含まれ、それ以外の市町が西兵庫に属します。この区分は、地理的な要素に基づかなかったり、特定の市が異なる地域に振り分けられたりすることもあります。

大会の歴史

兵庫大会は1915年に「全国中等学校優勝野球兵庫大会」として始まり、初代代表となったのは兵庫県立第二神戸中学校でした。1948年には学制改革を受け、「全国高等学校野球選手権兵庫大会」と名称が変わり、兵庫県立芦屋高校が初めての高等学校として代表に選ばれました。

記念大会としては1998年、2008年、2018年に兵庫県を東西に分けた大会が開催され、特別な意味を持つイベントとなっています。これらの大会では、各地域の高校が強豪校と競い合い、全国大会への出場を懸けた激しい戦いが繰り広げられます。

使用球場

兵庫大会では多くの野球場が使用されます。現在のメイン会場は、兵庫県立明石公園第一野球場（明石トーカロ球場）であり、他にも姫路市立姫路球場、高砂市野球場、尼崎市記念公園野球場などが利用されます。かつては阪神甲子園球場なども重要な会場として使用されていましたが、現在は新たなスタジアムが中心となっています。

放送体制

大会の模様は、サンテレビやNHK神戸放送局などが中継・放送を行い、多くの高校野球ファンがその熱戦を楽しんでいます。特に決勝戦は多くの視聴者を惹きつけ、スポーツイベントとしての位置付けを強化しています。

兵庫大会は、地域の高校野球の盛り上がりを支え続けており、選手たちにとっては夢の舞台、また歴史的な大会として、多くの思い出を作る場所でもあります。夏の高校野球は、兵庫県においても特別な位置を占めており、毎年期待されるイベントとなっています。

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