全国高等学校野球選手権岐阜大会

全国高等学校野球選手権岐阜大会

全国高等学校野球選手権岐阜大会は、夏の甲子園として知られる全国高等学校野球選手権大会への出場権をかけて、岐阜県内の高校野球チームが競い合う予選大会です。毎年夏、7月に岐阜県で開催され、県内の高校球児にとって最大の目標となる大会です。

主催と日程

本大会は、岐阜県高等学校野球連盟と朝日新聞社が共催しています。例年7月中に開催されますが、具体的な日程はその年のカレンダーによって異なります。

大会の流れ

大会はまず、全出場校の組み合わせを決める抽選会から始まります。抽選では、春季県大会の成績に基づきシード校が設けられます。春季ベスト4校が第一シード、ベスト8校が第二シードとなり、それぞれ対戦ブロックが考慮されます。シード校は、開幕日の試合や1回戦を避ける形で配置されます。

開会式では、大会の開始を祝い、始球式や高校野球の発展に貢献した方々の功労者表彰が行われます。

開会後、出場校は4つのブロックに分かれて勝ち抜き方式で対戦します。1回戦から準々決勝までを行い、各ブロックの勝者4校が準決勝に進出します。準決勝に進む前に、改めて準決勝の組み合わせを決める二次抽選が行われます。

準決勝、そして決勝戦を経て、岐阜県の代表校が決定します。閉会式では、優勝校に優勝旗と盾、優勝・準優勝校の選手にメダルが贈られます。

使用球場

大会期間中、複数の県内球場が使用されます。主要球場は長良川球場で、開会式、閉会式、そして準々決勝以降の試合が行われます。その他、大垣市北公園野球場、大野レインボースタジアム、各務原市民球場、関市民球場、KYBスタジアム、土岐市総合公園野球場、中津川公園野球場などが試合会場となります。過去には岐阜ファミリーパーク野球場なども使用されていました。

放送体制

大会の熱戦は、様々なメディアで伝えられます。

テレビ

岐阜放送（ぎふチャン）は、長良川球場での主要試合を中継します。近年は準々決勝以降の試合を中心に放送しており、自局のアナウンサーが実況を担当します。過去には、全国中継経験のある植草貞夫氏や吉村功氏が実況を務めた時期もありました。

NHKでは、NHK総合テレビ（主に岐阜県向け）とEテレで決勝戦を中継します。

ケーブルテレビも積極的に中継を行っており、チャンネル長良川、大垣ケーブルテレビ、おりべネットワーク、ケーブルテレビ可児などが、それぞれの地域の球場での試合を放送しています。2017年には中部ケーブルネットワークが全試合中継を実施したこともあります。

近年はインターネット配信も普及し、2023年からは「バーチャル高校野球」で大会全試合が配信されており、全国どこからでも観戦が可能になりました。放送予定は「岐阜青春フルスイング」などのウェブサイトで確認できます。

ラジオ

岐阜放送ラジオ（AM）は、決勝戦を中心に中継します。NHK岐阜放送局（FM）も過去には準決勝・決勝を中継していました。

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夏の岐阜大会は、多くの高校球児が甲子園という夢舞台を目指し、全力を尽くす場であり、県民にとって夏の風物詩として親しまれています。

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