全国FM連合

全国FM連合について

全国FM連合（ぜんこくエフエムれんごう）は、日本の民間放送連盟に加盟する52のFMラジオ局から構成される、重要なラジオネットワークです。この団体は、FMラジオ局同士の親睦を深めることを目的としており、その活動範囲は広がり続けています。

歴史的背景

全国FM連合の設立は、2003年にさかのぼります。それまで、日本の民放FM局はエフエム東京を中心に形成された「全国FM放送協議会」や、J-WAVEが推進した「JAPAN FM LEAGUE」、さらに外国語放送のための「MegaNet」など、複数のネットワークに分かれて活動していました。また、独自に管理されるFM局も存在していました。しかし、2000年代に入ると、メディア業界は激変し、この影響により多くのFM局が経営難に陥った結果、中には破綻する局も出てきました。

このような状況の中で、2003年に全53社の民放FM局社長がTOKYO FMホールに集まり、「全国FM連合」の設立が発表されました。この団体は、FM放送と通信を融合する「Now on Air」サービスの導入を行い、全局が同じシステムを使用して楽曲情報を発信することにより、メディア力を強化しました。この設立は、FM局の連携を通じての新たな運動の始まりを意味します。

設立からわずか数年後の2007年まで、全国FM連合は、告知キャンペーンや屋外ビジョン展開、映像コンテンツの充実などを積極的に実施しました。この活動により、FMラジオを搭載した携帯電話が新たに市場に登場し、利用者も増加したのです。しかしながら、その後、活動の求心力が衰えたことから連合体の活動は収束していきました。

再活性化と拡充

全国FM連合は2008年より活動を再活性化し、特にサザンオールスターズのリーダーである桑田佳祐との連携を強化しました。同年、桑田のアコースティックライブを生放送したほか、サザンオールスターズの30周年記念ライブなども放送し、多くのリスナーに支持されました。また、KDDIとの協力により、技術面やコンテンツのマルチメディア展開も進めています。

結成の目的

全国FM連合の設立は、auFMを搭載した携帯電話の普及を図りつつ、FMラジオ全般の聴取率を向上させることを意図しています。また、加盟するFM局同士の団結と連携を深めることも目指されています。

主な活動実績

全国FM連合は「MEET THE MUSIC」というプロジェクトを立ち上げ、数々の音楽イベントを生放送で企画しています。ナビゲーターには小林克也を迎え、これまでにも桑田佳祐をはじめとした多くのアーティストたちの特別イベントが成功を収めてきました。さらに、福山雅治による東日本大震災復興支援イベントも行われ、地域社会に寄与する活動も展開されました。

ただし、2012年をもってMEET THE MUSICの活動は終了しており、その後の実施は確認されていません。今後の全国FM連合の展開についても、多くのリスナーが注目していることでしょう。

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