全日本プロレス (セガのゲーム)

全日本プロレスシリーズの概要

全日本プロレスシリーズは、セガが開発したプロレスゲームで、1990年代後半から2000年代初頭にかけてリリースされました。このシリーズは、ポリゴン技術を用いており、主に第5世代および第6世代のゲーム機向けに開発されています。家庭用ゲーム機のみならず、アーケードゲームとしても稼働しており、プレイヤーにリアルなプロレス体験を提供しています。

ゲームシステムの基本要素

全日本プロレスシリーズのゲームシステムには、いくつかの主要な要素があります。まず、攻撃方法としては、打撃、つかみ、投げの三種類が用意されており、これらは特定の関係性を持っています。打撃は投げに勝利しますが、つかみに敗れ、つかみは打撃に勝ちつつ投げに敗れ、投げは打撃に負けます。このバランスがゲームに戦略的な深みを与えています。

次に、コンボシステムがあり、特定の技を連続で発動することで通常ではできない強力な技を使用可能です。加えて、闘気というパラメータが存在し、技を受けるごとに蓄積します。闘気が最大になると、フォールに対して逆転できるチャンスが巡ってきます。

さらに、選手が特定の場所にダメージを受けると、負傷システムが作動し、ダメージの蓄積が試合に影響を与えます。ダメージが50％を超えると行動不能になることもありますし、100％になると、その部位を使った技が無効になります。また、試合において重要な役割を果たすのがREVERSALシステムであり、特定のタイミングでボタンを押すことで反撃や脱出ができる仕組みです。実況音声も特徴的で、家庭用版では試合中にナレーターが実況を行います。

シリーズ作品

全日本プロレス FEATURING VIRTUA

このゲームは1997年にセガサターン用に発売され、全日本プロレスの創立25周年を記念して作られました。この作品では、数多くの実名レスラーが登場し、バーチャファイターシリーズからも二人のキャラクターが参加。実況は平川健太郎が担当し、試合終了後には東スポ風の結果画面が表示されます。さらに、プレイヤーはレスラーを育成する機能を利用できます。

GIANT GRAM 全日本プロレス2 in 日本武道館

1999年にリリースされたこの作品では、更なる進化が見られます。タッグマッチが可能になり、同時に4人でプレイすることもできます。前作に引き続きバーチャファイターシリーズのキャラクターも登場し、実況は金子茂が担当しました。また、観客とのインタラクション要素が強化されています。

GIANT GRAM 2000 全日本プロレス3 栄光の勇者達

本シリーズの最後の作品であるこのタイトルは、2000年に登場。多くの有名レスラーが継続して登場し、また新たに名勝負再現モードが追加されました。このモードでは、過去の名試合の再現に挑むことができ、プレイヤーは特定の行動を取ることで、ダイジェストムービーを楽しむことができます。

終わりに

全日本プロレスシリーズは、その独自のゲームシステムと多様なキャラクターの登場により、プロレスファンのみならず多くのゲーマーに愛されてきました。各タイトルごとに異なる魅力があり、プレイヤーに新しい体験を提供し続けたこのシリーズは、今なお多くの人々の記憶に残る存在です。

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