全日本
吹奏楽連盟(ぜんにほんすいそうがくれんめい)は、日本の
吹奏楽の普及と発展を目的として、
1939年11月11日に設立されました。これは日本の
吹奏楽界における最大の連盟組織であり、創設当初は「大日本吹奏樂聯盟」という名称でした。戦後の
1954年には現在の名称に改められ、
1973年に
社団法人化、
2013年に
一般[[社団法人]]へと移行しました。元々は
文部科学省の
文化庁により所管されています。
目的と活動
全日本
吹奏楽連盟の基本的な目的は、
吹奏楽および管打楽器を用いた音楽の普及およびその向上です。この取り組みにより、日本における芸術文化の発展を目指しています。具体的には、以下のような活動を行っています:
1.
全日本[[吹奏楽コンクール]]の開催
2. 全日本小学生バンドフェスティバルの実施
3.
全日本マーチングコンテストの運営
4.
全日本アンサンブルコンテストの企画
5.
吹奏楽祭、講習会、研究会の開催
6.
吹奏楽指導者の育成
7.
吹奏楽作品の創作とその普及
8.
吹奏楽譜の刊行や録音物の制作
9.
吹奏楽普及活動への助成
10. 国民文化祭の共催及び助成
11. その他、団体の目的を達成するための事業
組織概要
2021年時点で、全日本
吹奏楽連盟は11の支部を持ち、62名の正会員と56社の維持会員で構成されています。理事長には石津谷治法氏が就任しています。また、役員は顧問や相談役、名誉会員、理事など多様なメンバーで構成され、サポート体制が整っています。
連盟の事務所は
東京都千代田区に位置しており、全国に広がる支部との連携を図っています。各地域での活動を通じ、日本全国において
吹奏楽の魅力を広める役割を果たしています。
歴史的変遷
全日本
吹奏楽連盟の支部は、戦前の日本の
吹奏楽界から発展してきました。戦時中にはコンクールが中断しましたが、その後これらの支部は名前を変えたり、統合されたりしながら成長を続けました。1970年代から1980年代にかけては支部の配置や名称が数度にわたり変更されており、現在の形へと至っています。
1980年代以降は、九州支部の設立や関東・東関東・西関東への分裂など、さらに細分化が進みました。各地域での活動やイベントは、地域振興にも寄与してきました。
不祥事と対応
一方で、連盟内での不正行為も問題視されています。事務局長および次長が、9年にわたり不正受給を行っていたことが明らかになり、連盟はこれに対して損害賠償を求めて提訴しました。最終的に東京地裁は、支払いを認める判決を下し、組織の信頼回復に向けた努力が求められています。
まとめ
全日本
吹奏楽連盟は、日本の音楽文化における重要な役割を担う組織です。多様な活動を通じて、
吹奏楽の普及と発展を目指し、地域や学校などと連携を深め、未来の音楽家を育てる取り組みを続けています。