全日本女子軟式野球連盟

全日本女子軟式野球連盟

全日本女子軟式野球連盟（ぜんにほんじょし なんしきやきゅうれんめい）は、日本における女子軟式野球競技全体を統括し、その振興と発展を推進する中心的な組織です。一般的には、略称である「全女連（ぜんじょれん）」の名で知られています。

沿革

女子軟式野球の全国的な活動を推進するための組織設立は、まず地域における活発な活動から始まりました。

• - 1988年: 関東地方の女子軟式野球チームが集結し、関東女子軟式野球連盟が結成されました。この年、地域における最初の主要大会となる関東大会が春秋の年2回開催される形式でスタートしています。
• - 1989年: 関東女子軟式野球連盟の選抜チームと、当時の西日本女子軟式野球連盟（現在の関西女子野球連盟）の選抜チームとの間で親善試合が開催されました。この広域にわたる交流は、女子軟式野球界全体をまとめる全国組織設立への強い機運を高めることとなりました。
• - 1990年: こうした背景の中、全日本女子軟式野球連盟が正式に発足しました。連盟設立の記念すべき年に、女子軟式野球における全国の頂点を決める最初の大会、第1回全日本女子軟式野球選手権大会が開催され、日本の女子軟式野球の歴史における重要な一歩が記されました。
• - 1995年: 全国の女子軟式野球における「真の日本一」を決定するための新たな試みとして、第1回女子軟式野球ジャパンカップが創設されました。この大会は、全日本女子軟式野球選手権大会の優勝チームと全日本大学女子野球選手権大会の優勝校が対戦する形式で実施されています。
• - 2003年: 若年層の女子軟式野球選手の育成と普及を目的とし、全国の高校生女子軟式野球チームを対象とした第1回全国高等学校女子軟式野球選手権大会が開催されました。これは、学校教育の場における女子軟式野球の発展を促進する上で大きな意味を持ちました。
• - 2014年: 組織基盤の強化と、より幅広い連携を図るため、公益財団法人である全日本軟式野球連盟に正式に加盟しました。

組織構成と運営

全日本女子軟式野球連盟は、全国の女子軟式野球チームを包括する組織です。2022年5月時点のデータによれば、一般の社会人チームが60、中学生・高校生のチームが64の合計124チームが連盟に加盟しています。

連盟は、本部組織の運営に加え、日本各地に存在する地域連盟や支部と連携して活動しています。これらの地域組織は、それぞれの管轄エリア内でチームの運営支援や、独自の地域大会を企画・実施するなど、地域レベルでの女子軟式野球の発展に貢献しています。

主な主催大会

連盟は、女子軟式野球の競技レベル向上と普及を目指し、全国規模の主要な大会を主催しています。

• - 全日本女子軟式野球選手権大会: 一般社会人を対象とした、女子軟式野球界における最高峰の大会の一つです。例年8月に開催され、全国各地の予選を勝ち抜いたトップチームが集結し、全国制覇を目指します。
• - 全日本女子軟式野球学生選手権大会: 中学生および高校生の女子軟式野球チームのための全国大会です。この大会も主に8月に行われ、将来を担う若い選手たちが全国の舞台で競い合います。
• - 女子軟式野球ジャパンカップ: 全日本女子軟式野球選手権大会の優勝チームと、全日本大学女子野球連盟が主催する全日本大学女子野球選手権大会の優勝校が対戦する、異世代間の「日本一決定戦」です。例年10月に開催され、注目を集めています。

関連情報

• - 女子野球には、軟式野球の他に硬式野球もあり、全日本女子野球連盟がその統括団体となっています。
• - 全日本大学女子野球連盟は、女子軟式野球の大学カテゴリーにおける全国大会を主催しており、全日本女子軟式野球連盟とはジャパンカップでの対戦を通じて連携しています。
• - その他、春季には一般社会人や大学生を対象とした全国女子軟式野球選抜交流碧南大会なども開催され、女子軟式野球の活動は年間を通じて活発に行われています。

外部リンク

* 全日本女子軟式野球連盟公式サイト

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この記述は、提供された情報に基づいています。最新の情報や詳細については、公式サイト等をご確認ください。

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