全日本宗教用具協同組合

全日本宗教用具協同組合（全宗協）について

全日本宗教用具協同組合（略称：全宗協）は、中小企業等協同組合法に基づき経済産業省から認可を受けた法人組織です。宗教用具業界において唯一の全国的な組織として、重要な役割を担っています。

組織概要

全宗協は、仏壇、法衣、数珠、線香、神棚、神具など、様々な宗教用具を扱う332の業者によって構成されています（2019年5月現在）。これらの会員企業は、日本の伝統文化を支えるとともに、現代の多様なニーズに応える製品を提供しています。

現在の理事長は、株式会社池田大仏堂の代表取締役社長である池田典明氏が務めています。

目的

全宗協は、会員企業の経営近代化を推進し、相互扶助の精神に基づいた協同事業を展開することで、会員企業の経済的地位の向上を図ることを目的としています。具体的には、共同での商品開発、販売促進、情報交換、研修会の開催など、多岐にわたる活動を行っています。

沿革

全宗協は、戦前から続く長い歴史を持っています。その名称と組織形態は、時代の変化とともに変遷してきました。

1939年（昭和14年）：日本神仏具統制協会として発足
1943年（昭和18年）：(社)日本神仏具統制協会に改組
1944年（昭和19年）：全国神仏具統制組合に改称
1947年（昭和22年）：全国宗教用具商業協同組合に改称
1948年（昭和23年）：宗教用具商工会に改称
1949年（昭和24年）：中小企業等協同組合法施行を受け、現在の全日本宗教用具協同組合となる

仏事コーディネーター

全宗協は、仏教と仏壇仏具、そしてそれらを取り巻く「仏事」に関する専門家を育成する「仏事コーディネーター」資格制度を後援しています。

この資格は、仏事に関する豊富な知識と実務経験を持つ者を、講習と試験によって審査し、仏事コーディネーター資格審査協会が認定するものです。平成16年に第一回検定試験が実施されました。

現在、受験資格は全宗協の組合員およびその従業員に限定されています。

仏壇の日

全宗協は、毎月27日を「仏壇の日」と定めています。これは、白鳳14年（西暦685年）3月27日に天武天皇が「諸國家毎に佛舎（ほとけのみや）を作り、即ち佛像と経とを置きて礼拝供養せよ」との詔を出したことに由来します。

この日を通じて、仏壇の意義や供養の大切さを広める活動を行っています。

まとめ

全日本宗教用具協同組合は、日本の伝統文化と宗教用具業界の発展に貢献する重要な組織です。会員企業の連携を強化し、消費者ニーズに応えるとともに、仏事に関する知識の普及にも努めています。

外部リンク

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