全日本家庭教育研究会

全日本家庭教育研究会について

全日本家庭教育研究会（略称：全家研）は、京都市に本部を置き、家庭教育に特化した活動を行う団体です。この団体は学習教材『ポピー』を出版することに注力しており、教育関連のイベントも広く展開しています。1973年1月に設立され、同時に小学生向けの教材である『小学ポピー』を創刊しました。

教材の発展

全家研は、その後も教育分野に対して多様なアプローチを取り続け、幼稚園児向けには『よいこのポピー』、中学生向けには『中学ポピー』という教材を新たに発行しました。さらに、1974年には全国各地に教育相談室を設け、教育に関する悩みや問題をサポートするための相談会を実施しました。この活動は、草の根的な教育運動として位置づけられ、多くの家庭や教育者に支持されています。

ポピーシリーズと分社化

『ポピーシリーズ』は、当初新学社と販売提携を結んでいましたが、2004年には分社化され、株式会社ポピーとして独立した運営を開始しました。ただし、同名の玩具メーカーとは関係がありませんでした。株式会社ポピーは2008年に解散し、その後は新学社の事業部の一環として活動を継続しています。

スポンサーシップと著名人の関与

全家研は、2008年からプロゴルファーの石川遼とのスポンサー契約を締結しています。この契約の背景には、石川選手が小学生や中学生の頃にポピーの会員であったということがあります。また、全家研はセレッソ大阪との広告スポンサーシップも展開しており、ゴール裏に広告看板を提供する活動を行っています。

月刊『ポピー』とその特色

全家研が発行する月刊『ポピー』は、2歳から中学3年生を対象とした通信教育の教材です。教材編集および出版は新学社が担当しており、全国に広がる支部がモニターを通じて教材の配達を行っています。重要な点は、進研ゼミのように添削課題制度が存在しないことです。代わりに全国各地で会員のための学習会が開催され、参加は自由です。

広告活動とCM出演者

全家研は「全家研ポピー」というブランド名でテレビCMを放送しており、さまざまな著名人が出演しています。例えば、1990年には内山信二が小学生役で出演し、1995年には林マオおよび宮城秋菜が登場しました。

歴代総裁

全家研の総裁は歴代にわたって教育界での功績を持つ人物たちが務めてきました。初代の総裁は平澤興、続いて鰺坂二夫、外山滋比古、伊藤桂一、村上和雄がその職務を継いでいます。現在の総裁、村上氏は引き続き全家研の方針を推進しています。

全日本家庭教育研究会は、その活動や教育プログラムを通じて多くの家庭に寄与しており、今後も教育に対する取り組みを継続していくことでしょう。

もう一度検索