全日本建設交運一般労働組合

全日本建設交運一般労働組合について

全日本建設交運一般労働組合（ぜんにほんけんせつこううんいっぱんろうどうくみあい、英名：All Japan Construction, Transport and General Workers' Union）は、1999年に設立された全国的な労働組合です。この組合は、正社員、パート、派遣などの雇用形態に関わらず、誰でも入会できるため、多様な労働者の声を取り入れることを目指しています。公式略称は建交労（けんこうろう）です。この組合は、全国労働組合総連合（全労連）に加盟しており、労働者の権利や利益を擁護する活動を行っています。

組合の設立と成り立ち

全日本建設交運一般労働組合は、いくつかの既存の労働組合が統合されて誕生しました。その基盤は、1947年に設立された全日本土建一般労働組合（全日土建）に遡ります。1952年には全日本自由労働組合（全日自労）へと名称変更し、1980年には全国建設および35の地方労組と合併し、全日自労建設一般労働組合が形成されました。最終的に、1991年には農村労連との組織統合を経て、現在の「建設一般」として定義されました。

運輸部門においては、1946年に創設された全国貨物自動車労働組合連合会（全貨労連）がその起源です。1960年にはトラック運輸労働者のための組織として全自運が設立され、その後1977年に全日本運輸一般労働組合として発展しました。また、全国鉄動力車労働組合（全動労）は1974年に結成されており、他の組合とともに労働者の権利を擁護する活動を行っています。

組織構成と活動

現在、全日本建設交運一般労働組合には、全国に約2万2,000人の組合員が所属しており、44都道府県に500以上の支部と分会を有する大規模な組織となっています。また、運輸一般部門には約2万1,500人の組合員が登録し、沖縄を除く全都道府県において約200の支部を持っています。これにより、労働者の声を多様な地域で反映し、集団的な交渉力を高めています。

組合の活動内容は多岐にわたります。主に組合員の労働条件の向上、賃金交渉、労働環境の改善などが中心課題として取り組まれています。また、労働者の人権の擁護や、技術や知識の向上を図るための研修プログラムも提供されています。これにより、組合員は個々の労働者としてだけでなく、集団としても成長し、発展することを目指しています。

終わりに

全日本建設交運一般労働組合は、建設業界と運輸業界の労働者を幅広く支えることを目的としています。労働者の権利を守るための仕組みを提供し、組合員がより良い労働条件を享受できるように日々活動しています。まだ組合に加入していない労働者にとっても、参加することで得られるメリットは多く、ひとりひとりが活躍できる社会を創造するための重要なステップとなることでしょう。

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