全日本港湾労働組合

全日本港湾労働組合について

全日本港湾労働組合（ぜんにほんこうわんろうどうくみあい、略称：全港湾、英語：All Japan Dockworkers' Union、略称：JDU）は、日本国内の港湾で働く労働者を主要な構成員とする産業別労働組合です。しかし同時に、他の業種で働く労働者も加入できる合同労働組合としての性格も持っています。さらに、この組合は厚生労働大臣から労働者供給事業を行うための認可を得ているため、労働者に必要な支援とサービスを提供しています。

ナショナルセンターとの関係

全日本港湾労働組合は、過去に全日本産業別労働組合会議や日本労働組合総評議会に加盟していた実績があります。そして現在は、全労協系のけんり春闘に参加しており、全労協の全国一般と友好的な関係を結んでいます。この関係は、労働者の権利を向上させるための共同の取り組みに発展しています。また、連合に加盟している全日本海員組合との協力もあり、全国港湾労働組合連合会を通じて2009年に設立された日本海員港湾労働組合協議会との一定の協力関係を築いています。

関門海峡衝突事故における対応

2009年10月27日には、関門海峡で海上自衛隊の護衛艦「くらま」と韓国籍の貨物船が衝突する重大な事故が発生しました。この事故を受けて、全日本港湾労働組合は同年11月20日に社会民主党佐世保総支部および佐世保地区労と連名で、海上自衛隊佐世保地方総監部に対し、直ちに原因の究明を行うよう求めました。また、国民や港湾の利用者への謝罪と、海自艦船の関門海峡通航の安全対策についての文書回答も要求しました。これは安全性を第一に考えた取り組みとして、広く認知されることとなりました。

歴史

全日本港湾労働組合の起源は1946年7月にさかのぼります。この年に「全日本港湾労働組合同盟」が結成され、その後1949年6月に単一組織へと改組され、現在の名称に改められました。組織は多様な地域に広がっており、各地方本部は次のように構成されています：北海道地方本部、東北地方本部、日本海地方本部、関東地方本部、東海地方本部、関西地方本部、四国地方本部、九州地方本部、沖縄地方本部です。

結論

全日本港湾労働組合は、港湾労働者だけでなくさまざまな労働者の権利向上に貢献する重要な組織です。労働者の生活の質を向上させるための活動を行い、労働環境の改善に努めています。これらの取り組みを通じて、全港湾は日本の労働運動において欠かせない存在となっているのです。

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