全日本硬式空手道連盟

全日本硬式空手道連盟について

全日本硬式空手道連盟（ぜんにほんこうしきからてどうれんめい）は、日本における防具付き空手の団体の一つであり、その指導理念やルールにおいて特徴的なアプローチを採用しています。1980年に開催された第一回の国際硬式コンタクト空手道大会を契機に、この団体が成立しました。大会の主催者である久高正之は、全空連と対比する形で防具付きの「硬式空手」という形態を広めることを目指しました。

硬式空手の特徴

全日本硬式空手道連盟の競技ルールは、一般的な空手のスタイルとは一線を画します。選手は防具を着用し、ポイントは多撃必倒的な加点方式で与えられます。つまり、試合中に行われる先打ちや相打ちによって生まれるすべての有効打が、審判の「止メ」がかかるまで得点として認められます。このように、選手は連続技を駆使しながら闘うことが求められ、実戦的な技術が求められます。

各派の分裂とルールの違い

全日本硬式空手道連盟は、1991年に内部の対立から中村派と久高派という二つに分裂しました。それぞれの派は組手のルールやポイントの計算方式に違いがあります。千葉派は、2分間の試合で連続する3本以上の技が決まった場合には一本勝ちとし、強打に重きを置くのが特徴です。一方、久高派は3分の試合でポイント制を採用し、各技の得点に違いがあります。この対比から、選手がアプローチする技術や戦術も異なるため、両派の競技には明確な特色があります。

防具の使用と大会

試合において選手が着用する防具は、スーパーセーフやKプロテクターなどがあり、異なる派によって使用される防具は異なる点があるため、選手にとって理解は必要不可欠です。全日本硬式空手道連盟では、夏に行われる体重別選手権大会や、冬に開催される硬式空手道選抜優勝大会など、全国規模での大会を定期的に実施しています。

現状と課題

全日本硬式空手道連盟は、分裂後の分かれた体制の中で、それぞれの派が個性を持ちながらメンバーを増やし、国際的な加盟国数も増加しています。しかしながら、「全日本硬式空手道連盟」という名称を巡る商標権の争いなど、内部の混乱は解消されておらず、連盟間の協力体制の構築が課題となっています。今後も、選手たちがより実戦的な技術を磨きあげる場として、これらの大会は継続されることでしょう。

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全日本硬式空手道連盟は、空手の魅力や競技性を広めるための重要な団体ですが、その発展には団体間の協調も必要です。選手たちは競技を通じて、技術の向上や仲間との繋がりを深めていくことが期待されます。

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