全日本高校・大学ダンスフェスティバル

全日本高校・大学ダンスフェスティバル（神戸）

全日本高校・大学ダンスフェスティバル（神戸）、略称AJDFは、毎年8月に兵庫県神戸市の神戸文化ホールで開催される創作ダンスの全国大会です。この大会は、日本女子体育連盟、神戸市、神戸市教育委員会の共同主催によって運営されており、高校、大学及び短期大学に通う生徒や学生が対象となっています。1988年に始まり、以来多くの若者たちが自身のダンススキルを披露する場として利用してきました。

大会の構成

AJDFは大きく2つの部門に分かれています。1つは創作コンクール部門で、参加者は規定の6分以内に創作した未発表のダンス作品を提出することが求められます。この部門の参加者は、時間制限を守らないと失格となり、創作性が特に重視されます。

もう1つの部門は参加発表部門で、こちらでは広く一般に自分の作品を発表できます。創作コンクール部門での最優秀校には文部科学大臣賞が授与され、そのほかにも様々な賞が設けられています。優秀校にはNHK賞や日本女子体育連盟理事長賞、さらには神戸市長賞、奨励賞、特別賞、審査員賞などが贈られるため、受賞校に選ばれることは、大きな名誉となります。

歴代受賞校

大会の歴史において、文部科学大臣賞を受賞した校は多く、教育機関間の競争が活発です。受賞校の結果は、翌年の大会への参加インスピレーションとしても機能しています。

サポート体制

大会の運営を支援するボランティアチーム「AJDFサポーターズ倶楽部」、通称「サポちゃんズ」が存在します。彼らは過去に大会に参加した経験者たちで構成され、運営面でのサポートに従事しています。このようにして大会がスムーズに進められることが実現しています。

特別な年

1995年には、阪神淡路大震災の影響により神戸市が被災し、第8回大会は東京で実施されました。そのような特別な年も経て、2011年には当大会史上最も長い4日間にわたり開催され、映像中継によるパブリックビューイングも行われました。この年の最終日には受賞校による特別プログラムも実施され、観客を楽しませました。

メディアとオンライン開催

さらに、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で大会形式が大きく変更され、オンラインダンスフェスティバルとして開催されました。これにより多くの人々が自宅からでも大会に参加しやすくなりました。また大会のダイジェストはEテレで放送される他、ナビゲーターとして土屋太鳳がナレーションを担当し、視聴者に大会の魅力を伝えています。

AJDFは、多くの若者にとって、ダンスの技術を磨き、仲間と共に創作活動をする貴重な機会を提供する存在であり、毎年の開催が待ち遠しいイベントとして多くの人々に愛されています。

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