全米プロゴルフ協会

全米プロゴルフ協会（PGA）とは

全米プロゴルフ協会、通称PGA（Professional Golfers' Association of America）は、1916年に設立されたアメリカのプロゴルファー団体です。主にクラブプロやレッスンプロ、ゴルフコースの運営に関わる職業の人々が会員となっています。この団体は、国内外に存在するプロゴルフ協会と区別がつけられ、多くの人々にとって「PGA」と言えばこのアメリカの団体を指すことが一般的です。現在、会員数は28,000人以上を誇り、本部はテキサス州のフリスコに位置しています。また、PGAツアーはPGAとは異なる組織であり、独立した団体として活動しています。

歴史

PGAは、1916年1月17日に設立されました。その約3ヶ月後の4月10日には初のトーナメントが開催されています。この協会の中心的人物となったのはロッドマン・ワナメーカーで、彼の名を冠した全米プロ選手権のトロフィーもその名から取られています。PGAは全米プロゴルフ選手権だけでなく、PGAプロフェッショナル・ナショナル選手権、PGAカップ、全米プロシニア選手権、全米女子プロ選手権などの主要大会の運営も手がけています。毎年1月にはオーランドでPGAマーチャンダイズショーも開催されており、ゴルフ業界の重要なイベントとなっています。

2014年10月には、第40回ライダーカップの結果を受けてライダーカップ特別委員会が設立され、当時の会長テッド・ビショップが不適切なソーシャルメディア発言により辞任するという事態もありました。

主催大会

PGAは様々な大会を主催しています。特筆すべきは、ライダーカップ（ライダーカップ・ヨーロッパ共催）、全米プロゴルフ選手権、全米女子プロゴルフ選手権（LPGA共催）、全米プロシニアゴルフ選手権といった大会です。過去にはPGAグランドスラム・オブ・ゴルフという大会も主催されていましたが、この大会は廃止されています。

管理するゴルフ場

PGAが管理しているゴルフ場の一例として、フロリダ州ポートセントルーシーにあるPGAゴルフクラブがあります。ここは著名なゴルフコースデザイナーであるピート・ダイが設計した54ホールのコースで、プレイヤーにとって魅力的な施設となっています。

過去の有名なゴルフ場

過去には、バルハラ・ゴルフクラブもPGAの管轄下にありました。このゴルフクラブは1986年に開場し、名ゴルファージャック・ニクラスによって設計されました。バルハラでは2008年にライダーカップが開催され、1996年、2000年、2014年にも全米プロゴルフ選手権が行われた歴史的な場所です。しかし、2022年には地元の業者などに売却される事態が発生しました。

まとめ

全米プロゴルフ協会は、アメリカ国内でプロゴルフの発展に大きく寄与してきた団体です。様々な大会の運営やイベントの開催を通じてゴルフ文化の向上に努めており、多くのゴルファーをサポートし続けています。また、PGAが管理するゴルフ場や過去の名コースの歴史も含め、ゴルフ界での重要な役割を果たしています。

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