全英オープン (ゴルフ)

全英オープン選手権（The Open Championship / British Open）

全英オープン選手権は、毎年7月中旬にイギリスで開催されるゴルフのメジャー大会の一つです。The R&Aが主催し、メジャーの中でも最も歴史と権威のあるトーナメントとして知られています。英語での正式名称は"The Open Championship"（ジ・オープンチャンピオンシップ）です。

大会の特徴

歴史と権威

全英オープン選手権は、1860年に第1回大会が開催された、ゴルフ界で最も古いメジャー大会です。その歴史の長さから、他の選手権と区別する必要がなかったため、単に"The Open Championship"という名称が用いられています。

リンクスコース

開催コースは、シーサイドリンクス（海岸沿いの自然な地形を生かしたコース）に限られています。フェアウェイのアンジュレーション、深いバンカー、フェスキューのラフなど、自然のままの状態を残したコースが特徴です。近年では、セント・アンドルーズ、ロイヤル・リザム&セント・アンズ、ロイヤルトルーンなど、限られたコースでの持ち回り開催となっています。

気候条件

変わりやすい天候も全英オープン選手権の特徴の一つです。寒く、湿った雨や海からの強風が吹き荒れる中で、選手たちは技術と精神力を試されます。

優勝者

優勝者には、「クラレット・ジャグ」と呼ばれる優勝トロフィーが贈られます。また、表彰式では「Champion Golfer of the Year」として紹介されます。

大会の歴史

第1回大会は1860年10月17日にプレストウィックで開かれ、ウィリー・パークが優勝しました。その後、戦争などによる中断を挟みながらも、毎年開催されています。

近年の動向

近年では、北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュが開催地に加わるなど、新たな動きも見られます。また、全米プロ選手権の開催時期変更に伴い、全英オープン選手権がメジャー最終戦となる年もあります。

1990年以降は、5年に1回は「ゴルフの聖地」と呼ばれるセント・アンドルーズで開催されることが慣例となっています。

日本での放送

日本では、長年テレビ朝日が放送していましたが、2024年からはU-NEXTが独占配信することになりました。ゴルフネットワークでは、全ラウンドをライブ中継しています。

その他の情報

最多優勝回数：6回（ハリー・バードン）
最年少優勝者：17歳5か月8日（トム・モリス・ジュニア）
最年長優勝者：46歳99日（トム・モリス・シニア）

全英オープン選手権は、ゴルフファンにとって見逃せない、歴史と伝統に彩られた大会です。

開催コース一覧

セント・アンドルーズ・リンクス（オールドコース）
カーヌスティー・ゴルフリンクス（チャンピオンシップコース）
ロイヤルトルーンゴルフクラブ（オールドコース）
ロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ
ロイヤル・リザム&セント・アンズ・ゴルフクラブ
ロイヤル・リヴァプール・ゴルフクラブ
ロイヤル・セントジョージズ・ゴルフクラブ
ロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブ（ダンルースコース）
ミュアフィールド

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