全英女子アマチュア選手権

全英女子アマチュア選手権

全英女子アマチュア選手権（The Women's Amateur Championship）は、1893年に女子ゴルフ協会（Ladies' Golf Union, LGU、現在はR&A に併合）によって創設された、英国で開催される権威あるゴルフトーナメントです。かつては「British Ladies Amateur」という名称でした。

1976年に女子プロゴルフが制度として確立されるまで、英国女子にとって最も重要なゴルフトーナメントであり、ヨーロッパ大陸や北米大陸など、世界中の優れたプレーヤーを惹きつけました。全米女子アマチュア選手権と並び、女子アマチュアゴルフにおける最高の栄誉の一つとされています。

競技形式

当初は18ホールのマッチプレー形式が採用されていましたが、現在は2ラウンドのストロークプレーによる予選が行われ、上位64名（同順位者が64名を超える場合は、カウントバック方式で決定）がマッチプレーに進出する形式となっています。2020年までは、マッチプレーはすべて18ホールで行われていましたが、現在は決勝戦のみ36ホールで行われます。

歴史

第1回大会は、ランカシャーのリザムアンドセントアンズゴルフクラブで開催され、マーガレット・スコットが優勝しました。彼女はその後2回の大会も優勝し、セシル・リーチ、イーニッド・ウィルソンと並び、3連覇という記録を保持しています。1927年には、フランス人のシモーヌ・ショーム（1924年の全英ガールズアマチュア優勝者）が、英国人以外で初めて優勝しました。米国人として初めて優勝したのは、1947年のベーブ・ザハリアスです。

優勝者に贈られるもの

優勝者には、R&Aが所有する本物の優勝カップの代わりに、パムバートンメモリアルサルバー（Pam Barton Memorial Salver）と呼ばれる銀の盆が授与されます。ただし、この銀盆は次回の大会開催時に返却する必要があります。2位のプレーヤーには、ダイアナフィッシュウィックカップ（Diana Fishwick Cup）が授与されます。また、予選をトップで通過した者には、ドリスチャンバーズトロフィー（Doris Chambers Trophy）が贈られます。

複数回優勝者

2019年までに、18人のプレイヤーが2回以上優勝しています。

4勝： セシル・リーチ、ジョイス・ウェザード
3勝： レディー・マーガレット・スコット、メイ・ヘズレット、エニッド・ウィルソン、ジェシー・バレンタイン、ブリジット・ヴァランゴット
2勝： ローナ・アデア、ドロシー・キャンベル、ヘレン・ホルム、パム・バートン、フランシス・スティーブンス、マーリースピアマン、エリザベス・チャドウィック、ミッキー・ウォーカー、ジュリー・ウェイドホール、レベッカ・ハドソン、ルイーズ・スタル

全英女子アマチュア選手権と全米女子アマチュア選手権の両方で優勝したプレイヤー

2019年までに、11人のプレイヤーが両選手権で優勝しています。

ドロシー・キャンベル ： 1909、1911全英、1909、1910、1924全米
グラディス・レイヴンズクロフト ： 1912全英; 1913全米
パム・バートン ： 1936、1939全英; 1936全米
ベーブ・ザハリアス ： 1947全英; 1946全米
ルイーズ・サグス ： 1948全英; 1947全米
マレーネ・スチュワート・ストレイト ： 1953年全英、1956全米
バーバラ・マッキンタイア ： 1960全英; 1959、1964全米
キャサリン・ラコステ ： 1969全英; 1969全米
キャロル・センプル・トンプソン ： 1974年全英、1973全米
アン・クアスト ： 1980全英; 1958、1961、1963全米
ケリー・キューネ ： 1996全英; 1996全米

今後の開催地

2020年： キルマーノック（バラシー）ゴルフクラブ、エアシャー
2021年： ハンスタントンゴルフクラブ、ノーフォーク

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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