全軍指揮幕僚監部

全軍指揮幕僚監部について

全軍指揮幕僚監部（Führungsstab der Streitkräfte、略称：Fü S）は、ドイツ連邦国防省が設置した主要な指揮幕僚機関の一つであり、連邦軍の軍事政策の基礎を築く役割を果たしていました。この機関は、連邦軍の運用計画、指揮指導計画、そして教育訓練の基本方針を策定する任務を担っていました。全軍指揮幕僚監部は、1955年に創設され、ノルトライン＝ヴェストファーレン州のボンに本部を置いていました。

構成と役割

全軍指揮幕僚監部は、連邦軍の最高幹部である連邦軍総監が指揮を執っており、陸、空、海軍の大将で構成されています。これらの幹部は連邦国防大臣を支える役割を果たし、副総監には陸軍、空軍、海軍の中将が任じられています。総監部は連邦軍の作戦即応性を維持するために必要な人員や資器材を準備し、また、連邦軍総監や国防大臣が不在の際にはその業務を引き継ぐ役割も持っていました。

内部組織

全軍指揮幕僚監部は、6つの主要な幕僚部と37の専門課で構成されています。それぞれの幕僚部は特定の機能に特化しており、以下のように分類されます。

• - 第1全軍幕僚部（Fü S I）

- 内面指導、人事、教育に関する業務を担当。

• - 第2全軍幕僚部（Fü S II）

- 軍事情報、戦略偵察、国家情勢判断などに関わる部門。

• - 第3全軍幕僚部（Fü S III）

- 軍事政策と軍備管理に関連する業務を担う。

• - 第4全軍幕僚部（Fü S IV）

- 後方支援や核生物化学兵器防護の任務に役立つ。

• - 第5全軍幕僚部（Fü S V）

- 軍事運用に関する部門で、特に出動指揮に関連する。

• - 第6全軍幕僚部（Fü S VI）

- 連邦軍の計画策定や統制に責任を持つ。

主要幹部

全軍指揮幕僚監部の総監は連邦軍総監が務め、副総監は戦力基盤軍の総監も兼任していました。さらに、幕僚長は陸軍、空軍、海軍の少将が担当しており、部隊の指揮系統を構成しています。

結論

全軍指揮幕僚監部は、ドイツ連邦軍の運営とトレーニングにおいて非常に重要な役割を果たし、軍事政策の発展に貢献していました。組織の再編や新たな挑戦に対しても、その役割は時代とともに進化していくことが求められました。

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