八代市立種山小学校内ノ木場分校

八代市立種山小学校内ノ木場分校の歴史と概要

八代市立種山小学校内ノ木場分校は、かつて熊本県八代市東陽町小浦に存在していた公立の小学校の分校で、2013年に統合されるまで137年の長い歴史を有していました。その歴史は1875年にさかのぼり、最初は種山小学校の支校として創立されました。

創立からの歩み

1875年に設立された小浦校舎は、数回の名称変更を経て1892年に独立し、「小浦尋常小学校」となりました。しかし、1909年には小浦尋常小学校が廃止され、新たに「種山尋常高等小学校内ノ木場分教場」が設置されました。このように歴史の中で学校の名称や役割は変わりましたが、地域教育の一翼を担う存在であり続けました。

1923年には周辺地域の合併により「種山村」が発足し、1941年には国民学校令施行に伴い「種山国民学校内ノ木場分校」と改称されました。さらに、戦後の学制改革により1947年に「種山村立種山小学校内ノ木場分校」に改められ、1955年には東陽村が発足したことで、「東陽村立種山小学校内ノ木場分校」となりました。このように、時代の変化に応じて学校名も変わっていきました。

校舎と設備

この学校の校舎は3階建てであり、体育館と一体化した建物構造となっていました。そこで生徒たちは体育活動だけでなく、様々な学習に従事することができる環境が整えられていました。また、プールも完備されており、地域の子供たちにとって多くの思い出が詰まった場所でした。

最後の時を迎えるまで

長い歴史を経た後、2013年の3月末に統合が決定されました。八代市立種山小学校及び八代市立河俣小学校との統合により、八代市立東陽小学校に生まれ変わることとなったのです。この年、内ノ木場分校としての歩みは137年で закончりましたが、閉校後は地域住民の集会施設、災害時の避難所として利用されており、地域社会に貢献し続けています。

地域との結びつき

通学区域は八代市東陽町の小浦地区に位置し、小浦（箱石・内之木場・池の原）等が含まれます。最寄りの中学校は八代市立東陽中学校で、地域の教育の流れを作る重要な役割も果たしていました。また、周辺には公民館やふれあいセンターもあり、地域活動の中心でもありました。

このように、八代市立種山小学校内ノ木場分校は地域にとっての象徴的な場所であり、教育の場としてだけでなく、地域の交流や発展にも寄与していたことが伺えます。

参考文献

• - 「東陽村史」（1992年発行）
• - 「内ノ木場分校 旧東陽村の山中に開ける感動の3階建て校舎」
• - 「種山小学校内ノ木場分校跡をめぐる」

このように、八代市立種山小学校内ノ木場分校の記録とその後の影響をまとめてみました。歴史を知ることは、地域の未来を考える上でも重要な視点となるでしょう。

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